「アジア保護地域憲章(仙台憲章)」ができました
昨年11月に仙台市で開催された第1回アジア国立公園会議(主催:環境省、IUCN)の成果をご報告します。(後編です。前編は>>こちら)
保護地域所管機関、政府、国際機関、NGO、研究者など40カ国約800名が参加した会議の成果のひとつは「アジア保護地域憲章(略称:仙台憲章)」です。
仙台憲章では、アジアは、①世界で最も急成長すると同時に最も生物多様性に富む地域のひとつであること、②自然を尊敬する文化と伝統を培ってきたが、バランスを壊し発展を支える種や生態系を脅かしているアジアの現状を示した上で、自然と文化的資源を保全する最も有効な手段のひとつである保護地域の管理強化が喫緊の課題であること、などを掲げました。
ワーキンググループの議論からはオーストラリアで開催される「第6回世界国立公園会議に向けたアジアからのメッセージ」がつくられ、保護地域の防災減災機能の再構築を進め、復興戦略に取り込む検討への地域コミュニティの参加の保証などが盛り込まれ、第6回世界国立公園会議に反映されるよう、「ユース宣言」などの成果とともにIUCN、世界保護地域委員会、オーストラリア政府に手渡されました。