7月の参院選、あなたの投票で生物多様性の保全を目指す社会へ。
東日本大震災を受け現政権は、大規模災害に強いインフラ整備の必要性を訴え、「国土強靭化基本法」を制定した上でその施策を強力に進めようとしています。
NACS-Jでは、震災前から計画されている、主な公共事業の分布図を作成しました。
(右図※画像をクリックすると大きくなります)
これを見ると、日本列島くまなくインフラなどの整備計画があることが分かります。今後これに国土強靭化のための事業が加わることになりますし、実際にはもっと多くの計画が存在するはずです。こうした公共事業の全てが不要とは思いませんが、世界的にみても希少な日本の生物多様性に、傷をつけてまでも必要な事業なのかという議論が十分されているとは思えません。
7月には参議院の選挙が行われ、その結果によって今後の日本の進む方向が決まります。単に人にとっての利便性を追及する社会から我々、人も含め「命」を育む生物多様性の保全を目指す社会へ転換するために、国民的議論を深めなければいけません。
(保護プロジェクト部・辻村千尋)