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気象庁・環境省・国立環境研究所の「生物季節観測」の発展的な活用に向けた試行調査開始の発表について声明を出しました

2021.03.31
要望・声明

3月30日、気象庁・環境省・国立環境研究所は「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた試行調査の開始について」を発表しました。これは、気象庁が2020年11月に大幅廃止・縮小を決定した「生物季節観測」を発展的に継続するための大切な一歩と歓迎します。

2020年11月の大幅縮小の発表に対して、日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、気候変動対策および生物多様性保全の観点から生物季節観測の重要性を訴え、その後も気象庁・環境省・国立環境研究所とともに模索を続けきました。

日本の文化と密接に関わる生物季節をこれからも身近に感じられるよう、また、気候変動対策・生物多様性保全の諸課題への解決のために、国が主導となった「生物季節観測」の発展的な継続を歓迎するとともに、NACS-Jとしての取り組みを進めます。

気象庁・環境省・国立環境研究所「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた試行調査の開始について」の発表に関して(声明)(PDF/603KB)

会員の皆さまの会費と全国の皆さまからのご寄付によって、こうした交渉が実現しました。心から感謝するとともに、今後ともご支援をお願いいたします。

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2021年3月31日

気象庁・環境省・国立環境研究所「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた試行調査の開始について」の発表に関して(声明)

公益財団法人 日本自然保護協会
理事長 亀山 章

3月30日、気象庁・環境省・国立環境研究所は「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた試行調査の開始について」を発表しました。これは、気象庁が2020年11月に大幅廃止・縮小を決定した「生物季節観測」を発展的に継続するための大切な一歩と歓迎します。

2020年11月の大幅縮小の発表に対して、日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、気候変動対策および生物多様性保全の観点から生物季節観測の重要性を訴えました。その後、NACS-Jは気象庁・環境省・国立環境研究所とともに模索を続けてまいりました。

今回の発展的な継続の発表を受けて、NACS-Jでは、全国のNACS-J自然観察指導員や、モニタリングサイト1000里地調査の市民調査員など、2万5千人を超える会員・サポーターの皆さまに協力を呼びかけながら、気象庁・環境省・国立環境研究所の新たな取り組みを支援してまいります。また、日頃よりNACS-Jが連携をしている市民参加調査で実績のある企業や専門家とも引き続き連携の輪を広めてまいります。

関東では桜が葉桜へとかわろうとしていますが、四季とともに動植物が変化する日本の自然は、人々の心の豊かさも育みます。また、近年、深刻化する気候変動対策や生物多様性保全の課題においても、長期モニタリングデータはその重要性を増しています。日本の文化と密接に関わる生物季節をこれからも身近に感じられるよう、気候変動対策・生物多様性保全の諸課題への解決のために、国が主導となった「生物季節観測」の発展的な継続を歓迎するとともに、NACS-Jとしての取り組みを進めてまいります。

 

ご参考

気象庁「『生物季節観測』の発展的な活用に向けた試行調査の開始について」(外部サイトに移動します。)

2020年11月 気象庁による生物季節観測の種目・現象の変更について(声明)

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