1/22「自然資源を活かした地域づくり全国フォーラム」に参加しました!
こんにちは!日本自然保護協会でインターン生をさせて頂いている、
東邦大学 理学部 生命圏環境科学科 3年の佐川裕次郎です!
先日、「自然資源を活かした地域づくり全国フォーラム」にスタッフとして参加してきました。
このフォーラムに携わることが決まったとき、私は自分の行ってきた活動を振り返りました。
私は大学で、地域の里山管理のサポートを行うサークルに所属しています。
草取りや畦の修理などを日頃行っているのですが、単純にこれらの作業をみると地味に思えるかもしれません。でも、泥だらけになりながらみんなで作業することで得られる達成感や、知らなかった知恵、地域の方々の暖かさといった、言葉にできない「ほっこり感」を感じます。そして、関わっていくうちにこの活動を残したい、伝えていきたい、あわよくばこれを仕事にしたいと思うような感覚になりました。でも、現状をみると運営費が足りず、ボランティアとして運営していることや、地域住民の高齢化、人手不足、そして里山管理活動が周囲に活動があまり知れ渡っていないといった、自然とは異なる課題がたくさんあり自分だけではともて解決できる問題ではないと感じていました。
こんな背景がある私ですが、実際に全国フォーラムに参加し、登壇者の皆さんから、「自然を活かした地域づくり」に関する様々な事例やお話をお聞きすることができました。お話を聞いて感じたことは、「自然資源を活かした地域づくり」をしていく上では各地域にある文化、伝統、歴史などを大切にすることが大事であるということ、また、地域内のつながりをみて「地域づくり」全体から考える方と、実際に地域内で活動を行う方、といったように関わり方の異なる人がいるということが伝わってきました。そして、人それぞれ自分の強みを生かせる立ち位置があり、そうした立ち位置の異なる人たちが1人ではなくチーム(仲間)になることで目標達成に向かっていくことが重要だと感じました。
また、「自然資源を活かした地域づくり」を実現していくためには、多様な人が関わり多様なアプローチが必要であるため、全国フォーラムでは事例紹介以外にも「人」のお話が多く取り上げられました。地域内で自分の価値観や思うことをお互いに話し合えるような関係性になるためにも、共感できるようなストーリーを語ることが重要だという話がありました。お互いの共通の価値観が分かり合えたとき、初めて自分の話を聞いてもらうことができ、自分の知らない新しい気づきをみつけ、自分の立ち位置がわかってくるのだと感じました。
事例紹介が当たり前と考えていた全国フォーラムへのイメージと全く異なり、予想以上の刺激を受けました。話を聞きながら、私が行ってきた里山管理、保全活動などで自分が自然を好きになっていったストーリーと、地域づくりが進むストーリーはとても似ていると感じました。自分も「自然が好き」というストーリーを語ってきたことで、あらゆる人とつながりができていき、そうして得られたつながりから今の自分がいます。
サポーターとして自分が地域の里山管理を行い始めた頃は、管理者の方からの「いいですよ、残りは私たちがやっておきますので」という一言や、「学生さんにあまり無理いわないように」と遠慮されてしまうような場面がありました。しかし、私たち学生側も作業に必死に関わることで、その姿を見ていた地域の方々から「頑張るねぇ、頼もしいな」と声をかけられ、それをきっかけに距離が縮まったように感じています。そして、自分たちも、里山管理にしっかりと関わることで「責任」とともにもっと関わりたいという「愛着」も出てきました。こうした経験から、「自然資源を活かした地域づくり」を進めていくためには、突き詰めていくと人間同士の話が軸になっているのだなと実感しました。
(インターン 佐川裕次郎)