鳥取生物学会で「鳥取県内の海岸植物の分布状況」の発表がありました。
生物多様性保全室の萩原です。
鳥取県の自然観察指導員連絡会のみなさんが、2016年の自然しらべ「海辺で花しらべ」の調査をきっかけに、海岸植物を詳細に調査して、その結果を鳥取生物学会で発表されました。
自然観察指導員は、いろいろな自然分野で活躍され、また自然に精通されている方も多く、日頃から自然観察会を開催するとともに、地域の自然のようすや変化を見続けています。
今回、県内の海岸植物について今まで知られていなかった、重要な知見が得られたことから、2016年12月18日に開催された鳥取生物学会で、清末幸久さん(鳥取県立博物館学芸員、鳥取県自然観察指導員連絡会会長、自然観察指導員講習会講師)が、その成果を発表されました。
連絡会の会員のみなさんと集めてくださったデータは詳細なもので、絶滅危惧種(RDB)のリストに掲載されているスナビキソウやナミキソウ、ハマナス、ハマベノギクなどのようすから、外来種でのオニハマダイコンの分布拡大情報など、県内のようすや日本全体の海岸植物が置かれている状況を知ることができる貴重な発表となりました。
▲鳥取生物学会で発表さている清末幸久さんと発表資料