2017年1・2月号(No.555) 特集:自然保護に役立つ写真術
今月の表紙
第3回フォトコンテスト優秀賞
エゾモモンガ
撮影・解説 竹内美加
北海道東部のとある公園、その日は朝から雪が降ったりやんだりしていました。ガサゴソ、ガサゴソ……、エゾモモンガは巣穴からちょこんと顔を出すと、樹の上へ登っていきます。なんと、その巣穴からは5匹も出てきました。巣穴の周りを行きつ戻りつ、数本先の樹に滑空するものもいます。その内の2匹がガサゴソと隣り合うと、くるりとこちらを振り向きました。胸に手を当てるその愛らしい姿は「ご用は何でしょう?」と聞く森のコンシェルジュのようでした。
★特集 自然保護に役立つ写真術
たくさんの自然の情報や人の表情・想いを伝えることができる写真は、自然保護の活動に欠かせません。最近は、デジタルカメラやカメラ付きスマートフォンでいつでも気軽に写真が撮れるようになりました。その写真を、ぐっとステキで、日々の活動に役立つものにするために、カメラ初心者でもすぐに使える写真撮影のポイントをご紹介します!
- 身近な生きものを撮るコツ………4p
- 自然や人の表情を撮るコツ………8p
- 撮った写真の活かし方!………12p
★NACS-J活動クローズアップ
- 辺野古・大浦湾の海の状態と米軍基地建設計画の情勢について。
- アカガエルの卵探しに出かけよう!
- 「第33回 自然は友だち わたしの自然観察路コンクール」入選作品決定!
- 岩手県・北上高地に計画されている複数の大風力発電とイヌワシ保全の環境アセスの問題点
- 中池見湿地北陸新幹線問題 「モニタリング調査等フォローアップ委員会」が設立。
- 3月には、広島・東京で自然観察指導員講習会を開催します。
- 今年度の新企画「NACS-Jわかて始動員プロジェクト」順調に進行中です!
- 「自然資源を活かした地域づくり実現塾」を東京と能登で開催しました!
- この秋も企業の皆様と連携するイベントが盛りだくさんでした!
★第3回 会報『自然保護』表紙フォトコンテスト 結果発表
3回目の開催となったフォトコンテスト。今年は170名の方から、自然を注意深く、また根気強く見つめているからこそ生まれた合計505作品を送っていただきました。また、今回もたくさんの方がNACS-Jの広報・普及啓発活動に無償で作品を使用してもよいと、ご了承くださいました。ご応募・ご協力、誠にありがとうございます。
★今日からはじめる自然観察
知ってるようで知らないカモの世界
冬になると、平たいくちばしでずんぐりした体型の鳥が池に浮かんでいるのをよく見かけませんか。今回は、水辺の鳥の中でも、マガモ属の鳥(以下、カモ)に注目して、観察のポイントをご紹介します。
★シリーズ 新・生命の輪
巣穴から脱出して数日間が勝負!沖へ向かう子ガメに秘められた驚きの能力
昔話「浦島太郎」に出てくる日本人にはなじみの生きもの、ウミガメ。夜の砂浜から海へと泳ぎだす子ガメたちは、さまざまな能力を使って沖を目指していることが明らかになってきました。
★NEWS ハイライト
- 120m先の騒音でフクロウ類の餌を見つける能力が下がる
- 噴火後の西之島で初めての上陸調査
- 近年注目される「生物文化多様性」アジアモデルの発信
★読者の広場
掲示板/お便り/次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT
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