【自然のちからニュース】森を守ることにつながる「赤谷の森のカスタネット」のご紹介。
NACS-Jは、「赤谷の森」(群馬県みなかみ町)を舞台に、生物多様性の豊かな森づくりと持続的な地域づくりを目指す「赤谷プロジェクト」を実施しています。
「赤谷の森」の麓には、日本の木製カスタネットのほぼ全てを生産してきたカスタネット工房があります。かつて日本の教育(旧・プラス白桜社)現場で使われている木製カスタネットのほぼすべてが、「赤谷の森」の麓にあるこの工房でつくられていました。材料には当初、音の良さからサクラを使っていましたが、日本全国の学校で使うようになり、材料の入手が追いつかず、手に入れやすい木材を求めて、カエデ、そしてブナへと変わっていきました。
しかし、1990年代から少しずつ国産のブナ材も入手が難しくなり、2000年代前半からは輸入した北米のブナ材で生産を続け、生産量は減少したものの2012年まで年間10万個以上の生産を続けていました。しかし、海外からも木材の調達が難しくなったことから、2013年3月でカスタネット製造は終了することになったのです。
同じ時期・・・「赤谷の森」で雨や雪で倒れてしまったり、どうしても切らなくてはならない木を利用し、森の恵として形にできないか・・・とNACS-Jのスタッフが考えていました。そんな時に、この工房のことを知ったのです!工房のお父さん、お母さんに「赤谷の森のカスタネット」づくりの提案すると、快くご協力いただけることになりました。
色を塗らず、木肌を生かし、樹種によって木の固さも音もことなる「赤谷の森のカスタネット」。このカスタネットは、「タン♪タタン♪」という懐かしい響きとともに、森も地域も元気にするカスタネットです。
NACS-Jでは、このカスタネットを使ったワークショップを通じて、森や生物多様性の大切さを伝える活動も積極的におこなっています。赤谷の森のカスタネットを使ったワークショップにご興味のある方はぜひお問い合わせください♪
「赤谷の森のカスタネット」のことが、より詳しく紹介されております!ぜひご覧ください♪
※赤谷プロジェクトをはじめ、日本自然保護協会の活動は皆様からの会費やご寄付で支えられています。日本自然保護協会の活動にご支援をよろしくお願いいたします。
https://www.nacsj.or.jp/sanka/index.html