辺野古の長島の洞窟の調査のための利用申請をしました。
2016年 3月18日
沖縄防衛局長 井上 一徳 様
公益財団法人 日本自然保護協会
理事長 亀山 章
辺野古・長島の利用許可申請書
日本自然保護協会は、2014年7月9日に、辺野古沖にある長島の洞窟に、日本で初めての事例となるサンゴ礫が付着して成長した鍾乳石があることを公表しました。
この鍾乳石は、辺野古周辺地域の数万~十数万年にわたる海面変動に関連した自然史を解明する貴重な資料となるものであり、また、この鍾乳洞は地理的に隔離分布しているため、この洞窟にしかいない生物の固有種が棲息している可能性が高いことから、鍾乳石および鍾乳洞を詳しく調査する必要があります。
日本自然保護協会は、浦田健作氏(大阪経済法科学地域総合研究所/日本洞窟学会副会長)と共に、長島に上陸して、洞窟の調査をしたいという希望をお伝えし、辺野古・長島の利用許可申請書を、2014年10月31日、2015年3月11日、2015年4月30日と3度提出しましたが、回答がいただけない状態が続いてきました。
今般、工事が中断されている機会に、改めまして調査いたしたく、貴局職員にご同行いただける日程をご教示いただきたく存じます。調査日程は下記の希望日程候補から3日間を予定しております。4月15日(金)までにご回答下さいますようお願い致します。
▼調査希望日程候補:
2016年5月7日(土)~7月31日(日)
▼長島(写真上)と洞窟内のサンゴ礫が付着して成長した鍾乳石(写真下)