辺野古埋め立て工事中断に関する声明を発表しました。
辺野古埋め立て工事中断に関する声明(PDF/115KB)
2016年3月4日
辺野古埋め立て工事中断に関する声明
公益財団法人日本自然保護協会
理事長 亀山 章
本日、安倍首相が米軍普天間飛行場移設をめぐる代執行訴訟で、工事の中止を含む和解案を受け入れることを明らかにした。しかし同時に、辺野古への移設が唯一の選択肢だとも述べている。
日本自然保護協会が繰り返し指摘してきたように、絶滅危惧種であるジュゴン(環境省:IA類、IUCN:VU)をはじめとした多くの貴重な生物が棲息するこの海域は、日本の生物多様性保全上、最も貴重な場所である。
この海域の生物多様性保全が前提となっていない今回の工事の一時中断は何ら意味のないものだと言わざるをえない。
日本政府には、辺野古大浦湾の生物多様性を保全する観点にたち、沖縄県民の民意を真摯に受けとめ、計画を根本から見直すための工事中断にすることを強く求める。
以上
▲ジュゴンの親子(写真:東恩納琢磨)