2016年3・4月号(No.550) 特集:自然災害とどう向き合うか
今月の表紙
第2回フォトコンテスト優秀賞
モンシロチョウ
撮影・解説 小田幸司
京都の巨椋池(おぐらいけ)干拓地にはモンシロチョウの幼虫の大好きなキャベツやブロッコリーなどいろいろなアブラナ科植物の畑があります。そこにはたくさんのモンシロチョウが飛び交っています。初夏の暖かい日差しの中、モンシロチョウがひらひらと舞っていたかと思うと突然に求愛行動が始まりました。一頭の雌を追いかけて、次々と雄たちが大空へ飛び立ちます。激しい雄の求愛行動ですが人の目からは戯れているような雅な舞に見えてきます。
★特集★ 自然災害とどう向き合うか
古来、自然からたくさんの恵みを得る一方で、多くの自然災害に見舞われてきた日本。かつての日本人は災害も自然の一部として受け止め、いなしながら付き合っていく智恵を培っていました。これからも豊かな自然とともに暮らしていくために、今、どのように自然災害と向き合えばよいのでしょうか? 専門家の方々に最新の動向を伺いながら考えます。
●災害と日本人
亀山 章 (日本自然保護協会 理事長)
●コミュニティの力で縮災を目指す
河田惠昭 (阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター所長、関西大学社会安全学部教授、京都大学名誉教授。東日本大震災復興構想会議委員)
●災害対策に生態系を活かす
鷲谷いづみ (中央大学理工学部教授、東京大学名誉教授。日本学術会議統合生物学委員会・環境学委員会合同自然環境保全再生分科会委員長。)
●日常と非日常を両立させる町へ
金菱 清 (東北学院大学教養学部地域構想学科教授。専門は災害社会学)
●被災地で進む巨大防潮堤建設
●まとめーーーナチュラリストの目を減災に活かす 志村智子 (日本自然保護協会 自然保護部部長)
★NACS-J活動クローズアップ★
●辺野古の埋め立てのために壊される奄美の山と海…奄美沖合で潜水調査を行いました。
●2016年度の自然観察指導員講習会の日程が決まりました。
●自然観察指導員登録証を“観察会で使える登録証”に一新します!
●五感で観よう! 新宿御苑ネイチュア・フィーリング自然観察会 参加者&リーダー募集!
●「自然しらべ2016」今年は海辺の第2弾。海岸植物に注目します!
●自分が描いた絵がかわいいカスタネットに! 赤谷の森のオリジナル刻印カスタネット販売中♪
●多くの企業様や団体様がNACS-Jの活動を支えてくださっています!
★日本自然保護大賞★
受賞記念シンポジウムを開催しました。
★今日からはじめる自然観察★
ミツバチ? あれ、マルハナバチだ!
★シリーズ 新・生命の輪★
59:絶滅危惧種アユモドキを支える水田農業とは
見た目はアユに似たドジョウの仲間、アユモドキは、日本固有の淡水魚で国の天然記念物です。アユモドキの生態には謎が多く「幻の魚」とも言われてきました。近年、その存続には水田農業が深くかかわってきたことが分かってきました。
★NEWSハイライト★
●沖縄島のアオサンゴは雄が多い
●見守ってきた川にイシガメが大量遺棄された!
●全国規模で鉛弾の撤廃必要
★読者の広場
掲示板/お便り/次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT★
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