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綾ユネスコエコパークの基本計画や実施計画づくりを進めています。

2016.01.19
活動報告
icon_syumiya.jpg エコシステムマネジメント室の朱宮です。
 
1月25日、宮崎県綾町役場で開催された第2回綾ユネスコエコパーク運営会議生物多様性保全部会に参加してきました。
 
綾ユネスコエコパーク運営会議は綾町役場内に設置された会議で、生物多様性保全部会の他に調査教育部会、地域づくり部会からなり、各部会の助言を受けて保全管理運営基本計画と実施計画を策定することになっています。
生物多様性保全部会のメンバーは、宮崎大学、森林総合研究所、宮崎県、宮崎県中央森林組合、国交省、地元市民団体と日本自然保護協会の10人で、綾町の自然環境に関して知見をもつ専門家で構成されています。
昨年9月に第1回目の会合があり、私は参加できませんでしたが、保全管理運営基本計画策定の意図、定期報告の必要性、部会の役割、達成目標などが共有されました。
 
一回目の検討を受けて、今回は、運営会議要項の策定、保全管理運営基本計画の素案が示されました。素案では保全管理運営基本計画の位置づけ、MAB計画の概要、綾ユネスコエコパークの概要、基本方針、課題、組織体制などが記載されていました。
 
私からは、各部会からの意見をどのように統合するのか、10年間の計画となっているのでロードマップと生物多様性地域戦略などで記載された他の計画とのスケジュールとの関係がわかる図がほしいこと、基本方針を明確にすること、計画の評価を記載することなどを提案しました。
 
次回は6月を予定しており、今回の意見を反映して保全管理運駅基本計画を確定する予定です。これができるとようやくユネスコエコパークらしい保全に向けた取組を実施する準備ができたことになります。
 
 

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▲生物多様性保全部会の様子。
 
 
続いて27日は、第2回綾ユネスコエコパーク運営会議調査教育部会が開催されました。
 
調査教育部会は、南九州大学、宮崎大学、宮崎森林管理署、宮崎県教育庁、宮崎県総合博物館、宮崎県シェアリングネーチャー協会、綾町教育委員会、環境省九州地方環境事務所、日本自然保護協会が参加しています。
目的は、学術調査・歴史・文化・社会・経済等にかかる調査・研究、ユネスコスクール等と連携したESD、環境教育、エコツーリズムにかかる活動のための実施計画策定に向けて指導助言を行うことです。
保全管理運営基本計画は生物多様性保全部会で審議され実施計画を策定しますが、もうひとつの部会である地域づくり部会からの実施計画と統合する予定です。
 
今回の部会では昨年9月に実施された第1回のふりかえり、運営会議要項確認、保全管理運営基本計画素案確認、綾町で実施されている調査研究、教育活動についての確認、調査研究支援金交付、研究研修施設について事務局から現状報告がありました。
 
特に、他の7つのユネスコエコパークは研究研修施設をもっているのに、綾町にはまったくないことに対して委員からも指摘がありました。また、綾町内部の体制についても過渡的な段階であり、研究支援金交付についても要項までは作成したが、実施体制がないために実施されていない。現在綾町内部で体制や研究研修施設について検討されているところだとのこと。
 
この部会は年2回程度開催され、来年度には保全管理運営基本計画、3つの実施計画が策定される見込みですが、事務局負担が大きいことから果たして策定できるのか懸念されるため日本自然保護協会もサポートしていきたいと思っています。
 
 
 

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