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ユネスコエコパーク関連の会合に参加しています。

2015.10.08
活動報告
icon_syumiya.jpg エコシステムマネジメント室の朱宮です。
 
第14回東アジア生物圏保存地域ネットワーク会合(14th Meeting of East Asia Biosphere Reserve Network; EABRN)と日本ユネスコエコパークネットワーク会合(JBRN)に参加するため、10月5日から長野県の志賀高原に来ています。
東アジア生物圏保存地域ネットワーク会合は東アジア各国で2年に1回開催されています。日本では1997年に屋久島で開催されて以来です。10月6日はオープニングと各国の取組紹介が行われ、志賀高原プリンスホテルに30名が参加していました。全体的になごやかな雰囲気です。
 

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▲EABRN会合の様子
 
6日午後は場所を移して志賀高原総合会館98で日本ユネスコエコパークネットワーク会合が開催されました。これまでは、日本MAB計画委員会(松田教授横浜国大委員長)が事務局を運営してきましたが、日本で登録されている7地域の自治体が事務局を引き受けることになります。そのために日本ユネスコエコパークネットワーク規約や役員の選任、事業計画などが確認されました。
 
今後は自治体が主体的に情報交換を進めていくことになり、日本MAB計画委員会や文部科学省と連携しながら取り組むとしています。屋久島町、大台町、白山市、山之内町、綾町、只見町、南アルプス市の首長が参加し、発足を発表しました。
 

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▲JBRN会合のようす
 

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▲発足式のようす
 
 
7日の午前中は志賀高原ユネスコエコパークの核心部である志賀山周辺の四十八池湿原までのエクスカーションがありました。
硯川ホテル前のリフトから約1800mまで一気に登りほぼ平坦な道の原生的な森の中を歩くコースで、当日は天気もよく、5つのグループにわかれ地元ガイドが案内してくれました。核心地域のオオシラビソやコメツガからなる亜高山帯針葉樹林や四十八池湿原のミクリやヒルムシロ、クマがミズバショウを食べて冬ごもりの前の消化をうながすことなどの解説がありました。
 

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午後は総合会館98で日本ユネスコエコパークネットワーク会合の全体会合、分科会、日本MAB計画委員会が開催されました。
これは、日本ユネスコエコパークネットワーク会合が開催された際の議論の進め方をある種デモンストレートするもので、分科会のテーマは、特に関心の高い、保全管理計画の策定と普及啓発およびブランディングに関してです。
 
全体会では、5月に開催された国際調整理事会に参加した中村さん(白山市)から報告がありました。私からはユネスコエコパークの概念を説明しました。
それが終わると保全管理計画の分科会と普及啓発およびブランディング分科会に分かれて討議を行いました。私は後者に参加。それぞれ自治体の担当者が司会進行を行いました。
南アルプスの普及啓発の状況について説明があり、すでにそれぞれがチラシを作ったりのぼりをつくったりと、ばらばらに実施されてしまっているが、10市町村あるので全体を統一的に行うのは難しいので無理に統一しようとせず、道標、看板、普及のためのウェブサイトに関して担当市町村を決めて具体的にしていく取り組などを紹介してくれました。ただし、市民参加は苦労しているようす。まずはわかりやすい説明が必要であることが再認識されました。
 
全体会では、保全管理計画では既存計画との整合性、ゾーンごとに考える必要性、住民参画、一人一人が主役になるように工夫が必要といったことが確認されました。
 
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▲分科会の様子
 

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▲全体会の様子。

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