みなかみ町で、”茅ぼっち”づくり作業に参加してきました。
エコシステムマネジメント室の朱宮です。
日本自然保護協会は、みなかみユネスコエコパークの登録支援をしています。ユネスコエコパークには、地域の自然を守り自然のめぐみを持続的に利用していく、自然と人間の共生を進める地域が登録されます。赤谷プロジェクトも、赤谷の森を守り、森の恵みを地域の人が活用し持続的な地域づくりを目指しています。このため、みなかみユネスコエコパークの登録支援することで、赤谷プロジェクトをみなかみ町としても応援してほしいということもありますし、町内で行われている市民活動を応援したいということもあります。また、みなかみ町が自然に配慮した町づくりを進めていくことで、周辺のよいモデルとなり、利根川流域に暮らす約3000万人の人に、みなかみ町の取り組みを知ってもらい流域間の交流が進むことを期待しているところもあります。
さて、10月24日~25日かけてみなかみ町藤原地区上ノ原で行われている市民活動である茅刈り、茅ぼっちづくりに参加してきました。このイベントはNPO法人森林塾青水が主催しています。上ノ原はモニタリングサイト1000里地里山調査のサイトにもなっています。15年前から集落の茅場、薪炭林を活用して生物多様性保全、茅の活用を市民参加で取組んでします。茅に関しては、文化財修復などを行っている企業に買い取ってもらい、茅葺き屋根の修復に使われています。
今回のイベントは、茅を刈って5束束ねて茅ぼっちを作る作業に参加しました。
▲草野塾頭からの最初のあいさつ。
▲集落の古老、雲越さんから茅刈り、束ね方、ぼっちの作り方まで一連の指導を受ける。
参加は30人くらいで、東京周辺から参加している人が多かったです。藤原に住む古老の方に指導をしてもらえるのも魅力でした。
ぼっちは、ひと抱えくらいの茅を刈って束ねたものを一束として5束を立てて結んだものです。ぼっちづくりも自分のペースで進めることができるので、疲れたら休みながら3時間くらい作業をしました。
休みの間に昔の作業の様子やくらしの様子などをお聞きできるのもうれしい体験でした。全員で50ぼっちくらいを作ることができ、達成感もありました。
上ノ原はみなかみユネスコエコパークの移行地域にあたり、特筆すべき活動として注目しています。
▲第1回目ぼっちアート。
▲夜は古老から昔のお話を聞かせていただきました。岸町長も表敬訪問