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「辺野古の海の生物多様性を伝えるシンポジウム」を実施しました。

2015.09.16
活動報告

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保護室の萩原です。

 
9/13(日)に、法政大学外濠校舎(東京都千代田区)にて、「辺野古の海の生物多様性を伝えるシンポジウム」(法政大学文学部地理学科後援)を実施しました。当日は100名を超える参加者がお集まりくださり、まだあまり知られていない辺野古・大浦湾の自然について、埋め立てを行うことによる自然破壊の大きさや深刻さを、文化人類学者、地理学者、生物学者、ジャーナリストがそれぞれの観点からご紹介しました。
 

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まず、吉川秀樹さん(沖縄・生物多様性市民ネットワーク)からは、ジュゴンについて、沖縄から広く東南アジア諸国までの過去から現在までの人との関わりを中心にお話がありました。
次に、中井達郎さん(国士舘大学非常勤講師、当会参与)からは、沖縄島・辺野古大浦湾の自然環境が、生態的・地理学的に見て大変貴重な地域であることを、豊富な図表をもとに紹介されました。続く吉田正人さん(IUCN-J会長、筑波大学大学院、当会専務理事)からは、市民参加調査「ジャングサウォッチ」などで得られた知見に基づく辺野古・大浦湾の自然環境の重要性をお伝えしました。安部真理子(日本自然保護協会)からは、世界に誇るべき、いまだに新種が発見され続けている辺野古・大浦湾のサンゴ礁の海の生物多様性を守ることの重要性と現在の辺野古を取り巻く状況をお話いしました。
 

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後半のパネルディスカッションでは、まさのあつこさん(ジャーナリスト)が加わり、海外での環境法の状況や国内の他の事例含めお話をいただき、辺野古・大浦湾の埋め立てが進められた場合、何を失うかについての議論を深めました。
 
シンポジウム終了後には、参加者の皆さんから、下記のような真摯な感想が寄せられました。一部を紹介させていただきます。
 
・沢山の生物やジュゴンの海が失われている。政府が言い訳を並べ大切なことを隠して進めていて一方的。新基地はいらないと思う。
・恥ずかしい話だが政治的関心がほとんどだった。しかしこれまでの経緯からは沖縄が政治に阻止されている感が強いです。ただ辺野古も埋め立てに際、コンクリートでサンゴ礁が危機にある映像を見てこれは大変なことだと思った。1人の人間としてもっと自然や多様性に関心を持つ必要があるとつくづく思った。
・生物多様性に対する政治家の意識の低さ、無関心さに驚かされた。これは今に始まったことでなく従来からだ。環境影響評価を理解している人の少ないからか。
・私自身報道の仕事に携わっている。東京で辺野古問題というと普天間基地移転、それに反対するデモという単純な構図で報道しがち。私も実際に辺野古に行くまでは辺野古問題を表面的な部分しか見ていなかった気がする。実際に大浦湾に潜り、地元の方の話を聞いた時、辺野古問題が単純な問題ではなく沖縄が戦後70年の基地問題全てを深く知るべきと感じている。
・大多数の人は新聞やTVに操られているのだと思う。表面的な報道の裏に隠されているものを探し出して判断し、自分の考えを練り上げていくことが欠かせないと思った。情報の提供ありがとうございました。
・地道な調査をありがたく感じた。
・海を愛する1人として皆様の活動に敬意を表します。調査、研究を分かりやすく説明していただき大浦湾についての理解が少し深まった気がする。今後もこのような活動を続け、幅広く皆様に知らせていただきたいと思う。
・人と自然のかかわりは現状を見るだけでなく歴史をさかのぼることで深くより見えることが分かった。ジュゴンがニライカナイと人の世界をつなぐメッセンジャーであったという捉え方が大変興味深く感じられた。
・新種の生物が発見されている事や、地形全てで守って行く大切な生物多様性の海なのだということが分かった。沖縄の問題とせず自分事として周りにも伝えていきたい。
・これで十分とは言えない。これを機にもっと関心を持って行動していきたい。
 
当日の配布資料PDF/2.2MB) henoko_sympo.pdf
 
■基調講演動画 https://youtu.be/7Ue2Jt7zPYU
 
■パネルディスカッション動画 https://youtu.be/oCrVa83T61M
 
 

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当日の様子は、沖縄タイムス紙の9月14日の記事でも紹介されました。
 

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