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綾プロ10周年記念フォーラムに向けて準備を進めています。

2015.08.09
活動報告
icon_syumiya.jpg エコシステムマネジメント室の朱宮です。
 
8月3~4日、綾町(宮崎県)に出張してきました。
3日は九州森林管理局主催の、「平成27年度照葉樹林復元の間伐試行伐採モニタリング等及び綾の照葉樹林プロジェクト管理計画書(仮称)」の作成に関する業務第1回検討委員会にオブザーバーで参加しました。
 
綾プロでは復元エリアで間伐の試行伐採*でそれぞれ伐り置き残材を残した場所と除去した場所での植生復元の比較を行っています。
結果としては、伐り置き残材が残っていた方が、実生の生存や成長によいとのことでした。また、シカの生息密度、綾プロエリアの保全管理計画の策定が業務になっており、シカの密度はエリア内に一様ではなく、復元エリアに集中していることもわかりました。
 
委員からは、下層植生の入り方によって復元状況は決まってしまうので、困難な場所で試験をするのではなく、復元の可能性が高い場所を優先度の高い場所として試験を行う必要がることと、できるだけ前生稚樹を残す間伐の仕方が試行できないかといった意見が出されました。
 
 
4日は綾の照葉樹林プロジェクト(以下綾プロ)の調整会議に出席しました。

201508aya2_R.jpg
 
主な議題は、9月5日に実施される10周年記念フォーラムのプログラム案と、その時に配布される10周年記念誌の校正に関して。
今回のフォーラムでは赤谷プロジェクトから赤谷ふれあい推進センターの藤澤所長に基調講演をしていただく予定になっており、セッションでも市民の方と協働プロジェクトに関して疑問や課題を聞いてもらう予定になっています。赤谷プロジェクトとのセッションは初めての試みです。
10周年記念誌については、過去の活動の概要、関係者からのひとこと、年表や文献リストが整理されこれまでの活動の流れがわかりやすくまとめられる予定です。
報告の中にカシノナガキクイムシによってスダジイやコジイ、ウラジロガシ、アラカシなどが枯死する被害が拡大している事が報告されました。7月下旬の梅雨が明けた頃から急激に増えたそうです。
 
*50%定性間伐、20×20m群状間伐、30×30m群状間伐、2残5伐列状間伐
 

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