事前の環境影響評価の報告書に記載がない大量の石材や大型コンクリートブロックが辺野古の海に投下される計画が明らかに!
保護室の安部真理子です。
共同通信による情報公開請求で、沖縄防衛局が事前の環境影響評価の報告書に記載がない大量の石材や大型コンクリートブロックを、埋め立て区域の外側の海中に投下する計画をしていることが明らかになりました。
約400トンの石材を使って海底を平らにしたり、50トンを超えるものも含む巨大コンクリートブロック200個以上を設置し、合計約2550平方メートルの海底を覆う計画となっています。
今朝7月10日の東京新聞で安部のコメントが掲載されました。
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◎生態系保全の担保ない
日本自然保護協会の安部真理子(あべ・まりこ)博士(海洋環境学)の話 石材やブロックの投下で水の流れが変わり、海底の砂が削られたり、別の所に堆積したりする恐れがある。海草への影響も懸念され、影響予測を示さずに工事を進めるのは問題だ。辺野古の海は生態系が非常に豊かで、前沖縄県知事が埋め立てを承認した際に、留意事項として海生生物の保護対策を求めたが、環境保全の担保がないのが実態だ。
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記事の一部がウェブでも掲載されています。
●東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015070901001225.html
●沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=123501
(写真は、2015年2月に明らかになったアンカー設置のための巨大コンクリートブロック/写真提供:ダイビングチームレインボー)