沖縄県辺野古・台風でフロートが大浦湾奥の瀬高の浜に打ち上げられていました。
保護室の安部真理子です。
沖縄防衛局が臨時制限区域を示すために設置したフロート。これらの動きをおさえるためにアンカーという名前の巨大ブロックが海に沈められています。台風9号でフロートの方はかなり動き、大浦湾奥の瀬嵩の浜に打ち上げられていました。
鈴木雅子さんのご案内で本部(もとぶ)の採石場の内側が良く見えるカフェ「夕日の丘」に連れて行ってもらいました。
昨日はここの土砂をコンクリートに精製する場面を、うるま市新港見てきたということになります。
山は、サンゴやサンゴ礁と異なり、成長することはないのですが、わかっているのでしょうか。
辺野古の海に、環境影響評価の報告書に記載のない、大量の石材や大型ブロックの海中投下を、埋め立て区域の外側に計画されていることが、共同通信の情報公開請求で明らかとなり、47ニュースが詳細を伝えています。
●辺野古の海にアセス記載ない大量石材 埋め立て区域外、沖縄防衛局が投下計画http://www.47news.jp/47topics/e/267051.php
複数の場所でのべ約2600メートルにわたり、海中にカーテン状の汚濁防止膜を設置する予定で、その重りとして、56.7トンのコンクリートブロックを102個、43.9トンを86個、12.3トンを48個投下する計画です。
先日の台風でも海面に浮かべたフロートさえ浜に打ち寄せられ、海底のさらなる撹乱が懸念されています。
共同通信47NEWSに安部のコメントを掲載いただきました:
▼生態系保全の担保ない
日本自然保護協会の 安部真理子 (あべ・まりこ) 博士(海洋環境学)の話 石材やブロックの投下で水の流れが変わり、海底の砂が削られたり、別の所に堆積したりする恐れがある。海草への影響も懸念され、影響予測を示さずに工事を進めるのは問題だ。辺野古の海は生態系が非常に豊かで、前沖縄県知事が埋め立てを承認した際に、留意事項として海生生物の保護対策を求めたが、環境保全の担保がないのが実態だ。