新種がまだ発見される可能性の高い大浦湾の海
保護室の安部です。
生物多様性豊かな大浦湾の新しい一面がまた発見されました。
琉球大学理学部のジェイムズ・デイビス・ライマー准教授が新種のスナギンチャクを3種を発見し、うち1種は大浦湾で見つかりました。
大浦湾で発見されたスナギンチャクの和名は「チャンプルー」と名付けられ、体長は1mm未満です。
ライマー氏は琉球新報の取材に「大浦湾は基地問題で話題になっているが、沖縄の中でも生物多様性のホットスポットで、まだ十分に生物の調査がされていない。今回の発見はこの地域の
重要性を象徴している」と話しているとのことです。
◆琉球新報:新種スナギンチャク 大浦湾などで発見 和名・チャンプルー(2015.5.17)
大浦湾では小さなエビとソフトコーラルの共生関係も、最近になり判明しています。
◆辺野古・大浦湾の海底で新発見! エビとサンゴとウミウシの三角関係
またジュゴンが臨時制限区域の外に位置する大浦湾のチリビシのアオサンゴ群集付近の海草藻場を再び利用していることが、4月15日に行われた地元の市民団体の調査で確認されました。
場所は大浦湾チリビシのアオサンゴ群集付近の水深約19メートルのトゲウミヒルモの海草藻場でここは2年前に(https://www.nacsj.or.jp/diary2/2013/04/post-347.html)やはり市民の手ではみあとが発見されたところです。4月の調査では少なくとも35本以上確認され、5月9日には新たに8本のはみあとが地元の市民団体の調査によりわかりました。
▲ジュゴンの食み跡(撮影:2015年4月15日 岩本俊紀)
◇沖縄タイムス:大浦湾にジュゴン食み跡 市民団体調査 35本以上確認
◇沖縄タイムス:ジュゴン食み跡、新たに8本 名護市の大浦湾
◆動画:大浦湾でジュゴンのはみ跡35本以上確認