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沖縄防衛局による環境監視等委員会に現状の正確な把握のための現地視察を要望しました。

2015.04.02
要望・声明

2015年3月31日

 
沖縄防衛局長  井上 一徳 様 
普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境監視等委員会委員長 中村由行 様

                

沖縄・生物多様性市民ネットワーク
共同代表  吉川 秀樹
共同代表  河村 雅美
公益財団法人 日本自然保護協会
理事長   亀山 章

 
        

環境監視等委員会の現地視察実施に関する要望書

     

公益財団法人日本自然保護協会と沖縄・生物多様性市民ネットワークは、普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境監視等委員会(以下、「環境監視等委員会」)に、現状の正確な把握を行っていただくために、現地視察することを要望いたします。

環境監視等委員会は、公有水面埋立承認に伴う留意事項に基づき設置された委員会です。沖縄県からは、環境保全の担保として位置づけられています。

しかし現在、環境監視等委員会は、正確で十分な情報をもとにして、議論がされているとはいえないと私たちは考えます。 

普天間飛行場代替施設建設事業の対象海域では、2014年7月より臨時制限区域が設置されています。それに伴い、オイルフェンスやフロートが設置され、多くの船が警備のために常に海上を航行し、ボーリング調査が行われるなど、環境が一変しています。コンクリートブロックによるサンゴ礁の損傷もその一環です。

また、沖縄防衛局が第2回環境監視等委員会(2014年6月20日)で配布した「仮桟橋」の資料の一部書き換えの問題も浮上し、委員へ提供する現地の情報も正確かどうか疑義が持たれる状態です。

沖縄在住で沖縄の環境に詳しい委員が少ないと思われる委員会の構成から、現地視察は不可欠と思われます。

これらのことから環境監視等委員会に対して、以下のことを要望いたします。

 

  1. 第4回環境監視等委員会開催前に、船上及び潜水による現地視察を行い、現地の正確な把握に基づいて議論をしていただくこと。
  2. 事業対象地のみならず、海草藻場を造成する対象地としての嘉陽を視察すること。

    環境監視等委員会の議事要旨によると、海草藻場を造成する対象地として嘉陽が検討されています。嘉陽には、すでに豊かな海草藻場が繁茂しています。ジュゴンの餌場の拡大のためにヤシマットを用いた海草藻場造成を検討されているとのことですが、海草を根から利用する習性を持つジュゴンにとって適切な方法かどうか、ご検討いただきたい。

  3. 環境団体や研究者の辺野古・大浦湾に関する自然環境調査結果や報告書も参考にしていただくこと。(添付資料参考)

 

添付:日本自然保護協会記者会見資料 2014年7月15日改訂版

以上

写し送付先: 沖縄県県知事

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