絞り込み検索

nacsj

登山やトレイルランニング…… 個性豊かな日本の自然を賢く楽しむために。

2015.04.01
活動報告
icon_tsujimura.jpg  自然保護部の辻村です。
 
近年、狭い登山道において多人数で競争するトレイルランニング大会の開催で、登山道やその周辺の自然環境への影響や公園利用者の安全で快適な利用の妨げになるのではとの危惧が大きくなってきたことから、環境省では「国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱い(以下、取扱い)」を決定し地方事務所に通知することとしました。
今回の取扱いは、重要な自然環境での開催は原則避けること、開催にあたって主催者側にモニタリングと原状復帰の責務などを明記した内容となっています。
 

trailrunning_eyecatch.jpg
 
そもそも国立公園の公園歩道は、歩くことを想定していて、走ることを想定していませんので、何かしらのルールを設けることが必要だと思います。ですから、今回の環境省の通知は評価できるものと考えています。ただ、同時に、ルールを設けることの意味をきちんと利用者に共有しなければならないと思います。意味が伝わらなければ、歩くことと走ることの不毛な対立の解消にもつながりません。
 
国立公園で登山を楽しむ方もトレイルランイングを楽しむ方も、自然を愛でたい、大事にしたいという気持ちは共通だと思います。こうした自然を愛でたり大事にしたいという気持ちを持つ方々に、今回の取り扱いが必要であることの意味をしっかりと伝えなければ、ルールが浸透せず不毛な軋轢を生むことになってしまうと思います。そこで、今回の取扱いが必要であることを日本自然保護協会の視点でウェブマガジン「しぜんもん」に解説記事を公開しました。ぜひお読みください。
 
●解説記事は>>>こちら (※ウェブマガジン「しぜんもん」サイトに飛びます)
 

前のページに戻る

あなたの支援が必要です!

×

NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。

継続寄付

寄付をする
(今回のみ支援)

月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。

寄付する