日本自然保護大賞授賞式、活動発表会、記念上映会を開催しました!
事務局長の鶴田です。
3月8日、日本自然保護大賞の授賞式・活動発表会と記念の上映会を、日比谷コンベンションホールにて開催しました。
<公式カメラのアルバムはNACS-J Facebookページに掲載中!>
午前の部はアメリカで進むダム撤去の運動を描いたドキュメンタリー「ダムネーション」の上映会と、篠理事(パタゴニア)・保屋野理事(環境ジャーナリスト)のトークセッション。年間70以上の無駄なダムが撤去されるアメリカでの現状と、日本でも進み始めた撤去事例とまだ続く無駄なダム計画の問題について、お話いただきました。
続く午後の部では、各部門の大賞者の表彰と活動発表を行いました。どの部門の活動も着実な成果をあげられた素晴らしい活動ばかりでしたが、
特に小学校6年生の藤原結菜さんの、田んぼのU字溝に落ちたカエルを救う「お助けシュロの糸」の独創的な研究実践や、
「仙台の高校生で考える防潮堤の会」のみなさんが、蒲生干潟や貞山堀を確実に保全しながら地域の確実な避難を考え、地域経済に貢献する観光資源として防災公園計画を立案し、政策提言し続ける行動力ある活動には、
集まられた自然保護活動実践者の大人たちからも感嘆と賞賛の声があがりました。
そして、20年間の地域の調査記録をもとに、石川県河北潟の野生動植物の絶滅と推移を調べレッドデータブックを作成し、水田の生物多様性保全に取り組む「河北潟湖沼研究所」さん、
日本各地の草原再生をする団体を実践的なツールとネットワークで支援する「全国草原再生ネットワーク」さん、
滋賀県の安曇川地区で竹林再生整備体験プログラムをさまざまな分野に展開し、整備費用も自主資金で活動されるようになった「湖西夢ふるさとワイワイ倶楽部」さん、
日本の森を守るための仕組みを構築した「里山物語」で紙を通じた社会課題の解決を実践する中越パルプ工業株式会社の加藤明美社長、
30年以上熊本で自然保護活動に邁進し、球磨川の荒瀬ダム撤去に導かれたつる詳子さん、
皆さん、本日は素晴らしい活動発表をいただき、ありがとうございました。全国各地の自然保護活動が着実に力強く進んでいる実感と、次世代のみなさんの活動へと継承されていく期待とともに、勇気とパワーをいただきました。
こうした素晴らしい活動を一人でも多くの方々と共有し、さらに全国で活動されているみなさんの活動にお役立ていただくために、今後も日本自然保護大賞の研鑽活動を一層進めていきます。本日は受賞おめでとうございました!
●講評と受賞活動は・・・