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奄美群島森林生態系保護地域保全管理委員会に出席してきました。

2015.03.10
活動報告
icon_syumiya.jpg  引き続き、保護研究部の朱宮です。
 
 
3月6日は、奄美大島の奄美市で第3回の奄美群島森林生態系保護地域保全管理委員会が行われました。2013年1月の世界遺産条約関係省庁連絡会議において「奄美・琉球」が暫定リストに入り、同年12月の第3回奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会にて奄美大島・徳之島、沖縄島北部及び西表島の4地域が世界自然遺産推薦候補区域として選定されました。
この動きに合わせて2013年3月に奄美群島森林生態系保護地域設定委員会の審議を経て、金作原、神屋、八津野、徳之島北部、徳之島中南部地域を森林生態系保護地域に設定し、適切に保護保全していくことになりました。
 
適切な保護保全のためには、保全管理計画が必要だということで保全管理検討委員会が設置され(委員長・米田鹿児島大学名誉教授)、検討を進め、今回はたたき台に対して意見を述べる実質的に最後の機会となりました。
 
内容は多岐にわたりますが、稀少な動植物が非常に多く生息生育する場所でもあるので、その保護が大きな主題となっています。その他、アフリカホウセンカ、ゲットウといった外来種、人工林の取り扱い、松枯れ対策が挙げられています。
世界遺産になれば、観光客が増加する可能性があることから、適正利用の考え方、普及啓発についても記載されています。
 
設定された森林生態系保護地域は、奄美大島に3カ所、徳之島に2カ所と断片化しており、459~1990haと面積が小さいので隣接する民有林や地元の人たちとの連携が不可欠であることが印象的でした。今回出された意見を反映し、今年の12月には保全管理計画が策定される見込みです。
 
それにしても、先週は出張会議が連続してきつかったです…。
 

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▲第3回の奄美群島森林生態系保護地域保全管理委員会のようす。

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