ラムサール条約事務局長と中池見湿地の専門家会合の結果についてお話ししました
保護・研究部の福田真由子です。
昨年4月に中池見湿地を視察した、ラムサール条約事務局長クリストファー・ブリッグス氏が仙台で開催された国連防災世界会議(3/14-18)に参加するために来日しました。
中池見湿地の北陸新幹線にかかるルートについての専門家会合の結論が出されたことから、3月19日に東京で中池見湿地に関わる自然保護団体とのミーティングを行いました。
ミーティングでは、NACS-Jから専門家会合の結論を伝え、3/18にNACS-Jで発表したコメントのとおり、自然環境への影響が大きい認可ルートが変更されたことを評価していること、新ルート検討では水文環境などの環境配慮や情報公開、時間の確保について課題であることを共有しました。
ブリッグス事務局長はこの委員会の結果についてはジャパンタイムズで知ったと話していました。そして、影響が大きい認可ルートが回避されたことは「湿地」の価値が認められことでうれしく思っており、今後も条約湿地を守るために協力すると話してくださいました。
今回、事後調査委員会の最終会合があるときに、ブリッグス事務局長が来日するという幸運に恵まれ、私達も直接会って報告することができ、本当にうれしく思いました。
新ルート検討という次の段階も、引き続き国内外の関係者と協力しながら進めていきます。
▲左から、ブリッグス氏(ラムサール条約事務局)、道家哲平(NACS-J)、笹木智恵子氏(ウェットランド中池見)、福田真由子(NACS-J)、柏木実氏(ラムサールネットワーク・日本)
●環境事後調査検討委員会の結論に関してコメント(NACS-J)
●The Japan Times:Shinkansen extension beyond Kanazawa may be changed to ease impact on protected wetland.(Mar 16,2015)