2015年3・4月号(No.544) 特集:イヌワシが舞う森を未来に
今月の表紙
イヌセンボンタケとカタツムリの子ども
★会報フォトコンテスト優秀賞★
撮影・解説 林 昌尚
朽木にびっしりと生えた真っ白なキノコの上を這う、とても小さなカタツムリの子どもに出合いました。殻は透明で体の構造が透けて見えます。キノコを餌にするのか、ゆっくりとキノコの上を移動していました。その姿は『不思議の国のアリス』の一場面のように、キノコの森に迷い込んだ小さな妖精のような気がしました。身近な自然の中にも新しい発見や驚きがいつも待っています。
CONTENTS
★特集★
イヌワシが舞う森を未来に
森林の生態ピラミッドの頂点に立ち、森の豊かさを反映する指標種イヌワシ。今、日本のイヌワシは全国でおよそ500羽ほどですが、この25年間に全つがいの3割がいなくなるという絶滅の危機に瀕しています。
減り続ける状況を打開してくため、群馬県赤谷の森では新たな挑戦が始まりました。赤谷プロジェクトメンバーの3人に、日本のイヌワシの現状と保護への道を伺います。
●激減する日本のイヌワシ
●イヌワシはどんな鳥なのか?
●イヌワシ保護への新たな挑戦
NACS-J活動クローズアップ
●サンゴの状態が良好な辺野古の海で強行な埋め立て作業が始まってしまっています。
●イヌワシの衝突事故も起きている岩手県の風力発電所の増設計画に対応しています。
●「”におい”ではじめる自然観察会」報告&2015年 全国一斉自然かんさつ会「くんくんしよう! 初夏の自然」エントリー募集!
●2015年 新宿御苑ネイチュア・フィーリング自然観察会 参加者&リーダー大募集!
●「人と人がつなぐ全国調査」年に一度の全国サイト間交流会を開催しました!
●2015年度の自然観察指導員講習会の日程が決まりました!
企業と取り組む自然観察会
★今日からはじめる自然観察★
この石ころどこから来たの?
河原や海岸に転がっている石ころは、どこから来たのでしょう?川の上流の方向には山はありますか? その山は火山でしょうか?地図を広げて、手の中の石ころのルーツに想いをはせてみてください。
★お便り 拡大版★
福島第一原発事故から4年が経とうとしています。
福島県自然保護協会は、自然環境や野生生物の放射能汚染状況を調べてきました。福島県自然保護協会事務局の横田清美さんからの報告です。
★シリーズ 新・生命の輪 53★
津波を乗り越え誕生したイトヨ新集
森の中にひっそりとたたずむ枯死木。よく見るとたくさんの生きものであふれています。この枯死木と生きものたちの関係が、少しずつ明らかになってきています。
★NEWSハイライト★
●千葉県で発見された新種イスミスズカケの保全開始
●哺乳類によるウミガメの卵の食害が増加
●葉脈が植物の体内時計を支配する
会報『自然保護』は、NACS-J会員に隔月でお届けしています。 最新号のみご希望の場合、1500円(送料込み)でお買い求めいただけます。お申し込み・お問い合わせは、お問い合わせフォームまたはNACS-J管理部(TEL:03-3553-4101) まで。
あなたの支援が必要です!
×
NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。
継続寄付
寄付をする
(今回のみ支援)
月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。