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綾ユネスコエコパーク専門委員会に出席してきました。

2015.02.19
活動報告
icon_syumiya.jpg 保護・研究部の朱宮です。
 
2月9日~11日の予定で宮崎県綾町に行きました。9日は綾ユネスコエコパーク専門委員会、10日は綾の照葉樹林プロジェクトの連携会議、そして11日は綾の照葉樹林プロジェクトエリア内の式部岳周辺で調査を行いました。

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▲式部岳のブナ林の様子。

 
9日の綾ユネスコエコパーク専門委員会は、2012年に綾周辺がユネスコエコパークに登録された後に設置された専門家からなるアドバイザリー機関です。今回は、登録後10年後に提出が予定されている保全管理計画をどのように策定していくか体制について提案がありました。
というのも、綾町役場内で推進していくための専門機関が必要だとエコパーク推進課が考えているからです。特に綾ユネスコエコパークは核心地域・緩衝地域を綾の照葉樹林プロジェクトが担当し、移行地域は綾町が推進する必要があるのですが、若干心配があるとのことで、専門委員会としては両者をつなぐ地域連携協議会(3月発足予定)に専門部会を設けて検討するのがよいのではないかと答申を出しました。このように体制づくりについては試行錯誤の段階です。しかし、ロゴマークや町づくり協議会での議論をみると少しずつですが変化が見られてうれしくなります。
 

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▲綾ユネスコエコパーク専門委員会の様子。

 
10日の綾の照葉樹林プロジェクトの連携会議は、ユネスコエコパークまでの基盤となったプロジェクトですが、この5月には10周年を迎えます。来年度は記念のイベントもいくつか企画されています。10周年を振り返って、確かにユネスコエコパークに登録されたこと、綾町の積極的な取り組みを促せたことは最大の成果ですが、本来の目的である科学的な知見に基づく森林の復元や地域づくりに具体的にどこまでできたかについてはきちんと検証すべきだと思っています。
 
11日は、綾の照葉樹林プロジェクトエリア内の最北部にあたる式部岳に設置した標高別の気温湿度データロガーのメンテナンスを行いました。山頂部の1200m以上は南限のブナ林が見られる場所ですが、ニホンジカによる食害や温暖化の影響が懸念されており森林の変化をモニタリングしています。

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