ジュゴン遊泳、現場が緊迫するなかでのさまざまな動き
保護・研究部の安部です。
8月中旬に共同通信のヘリが名護市東海岸安部沖(移設の現場から5キロほど)の場所でジュゴンの姿をとらえました。オスの成体の個体Aか子供の個体Cか判別はつきませんでした。
◆辺野古沖でジュゴンの遊泳確認 緊迫の移設現場から数キロ
また8月下旬には日本テレビとNHK沖縄が続けてジュゴンの遊泳シーンの撮影をしており、それらの映像からは個体Aであることがわかりました。
朝日新聞が紙面版にも辺野古のことを掲載してくださっていますが、次のデジタル版のまとめの映像集がとても素敵です。
◆辺野古に魅せられて 2014 大浦湾へ(デジタル版)
参考:朝日新聞記事:辺野古沖、まばゆいサンゴ 「基地建設なら大きな影響」
そしてNACS-Jは、8月22日にジュゴンのはみあと調査を、7月中旬より立ち入りが制限されることとなった臨時制限区域の外の大浦湾奥部と瀬嵩の2か所で行いました。ほんの2か月前にはこれらの地点にてジュゴンのはみあとが発見されていたのに、この調査ではもう見られませんでした。
翌日、沖縄名護市にて調査結果の公表のための共同記者会見(一般の方も参加可能)を行いました。前日は辺野古をNACS-Jが調査し、嘉陽を北限のジュゴン調査チーム・ザンが行ったので、この2つの調査結果を発表しました。
その様子を共同通信に報道いただきました。
◆ジュゴン、餌場の一部放棄か 辺野古近くで環境団体調査 危ぶまれる国際目標
◇調査の資料等詳細
また調査結果や現地の状況を関東の方にお伝えするために、9月15日の「ジュゴンの日」にはNACS-J事務所にてお話会を、SDCC(ジュゴン保護キャンペーンセンター)と共催で、ジュゴンについて基地について、日本の各地で行われているさまざまな自然破壊について、参加者と意見交換をすることが出来ました。
また沖縄県土木建築部海岸防災課や沖縄防衛局に、要請文を出したり交渉に行くなどの活動もしてきました。
◆自然保護団体が海底調査で県に申し入れ
また在日米軍とのやり取りやケネディ駐日米国大使への書簡について、下記にまとめましたのでご覧ください。
9月18日に日本外国特派員協会で行った記者会見が動画で紹介されています。
★FCCJchannel
Akira Kameyama & Mariko Abe: "Appeal to Amb. Kennedy to allow Henoko dugong studies"(日本外国特派員協会主催 日本自然保護協会理事長・亀山章氏&安部真理子氏 記者会見(動画))
https://www.youtube.com/watch?v=celT3JIcMjs&feature=youtu.be
Akira Kameyama & Mariko Abe: "Appeal to Amb. Kennedy to allow Henoko dugong studies"(日本外国特派員協会主催 日本自然保護協会理事長・亀山章氏&安部真理子氏 記者会見(動画))
https://www.youtube.com/watch?v=celT3JIcMjs&feature=youtu.be
アクションサポーターの泥々さんも大浦湾生き物の紹介ビデオを公表しています。すでに臨時制限区域の中に入ってしまっているコモチハナガササンゴの群集がきれいで、悲しくなります。
【大浦湾100番勝負!】と題し大浦湾の生き者をご紹介 。
↓YouTubeの映像へリンクします。 撮影、編集、演出: didi Koga(RAKUFUKU)
最後に現地の様子は沖縄タイムスの写真集がよくとらえています。
お時間のあるときに、今、辺野古の現場で何が起きているか、失おうとしているものはどのようなものなのか、それを守ろうとする努力の一端、を見て頂ければ幸いです。