ラムサール条約湿地・中池見湿地の北陸新幹線問題
7月13日に第2回目の専門家委員会が開催されました
保護・研究部の福田真由子です。
福井県敦賀市の中池見湿地に計画されている北陸新幹線の影響評価の調査について話し合う事後調査委員会の第2回目会合が7月13日に開催されました。
議事録等はまだ公開されていませんが、ニュースによると委員会では半年間の調査結果について報告・検討され、12月まで引き続き調査を行って次の委員会が開催されることになったようです。
中池見湿地は、2012 年7 月にラムサール条約に登録されましたが、その翌月2012年8月に当初のルートよりも条約登録湿地の内側を貫通する計画が公開されました(右図)。
当初案よりも湿地への影響がより大きくなることが懸念され、ラムサール条約事務局長が来日して現地を視察するなど国際的にも注目されています。
そこで、今回、すでに終了した環境アセスメントでは行われていなかった新ルートによる影響が、確実に調査・予測・評価されるよう、地元市民団体と共に要望書を提出したのです。詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
NACS-Jが要望した内容について、委員会でどのように議論されたのかはまだ確認できていませんが、委員会での議論は来年3月に結論が出される予定となっています。NACS-Jは今後も注視していきます。
●日本自然保護協会 プレスリリース(7月10日)
●中池見湿地の調査に自然保護協会が要望(7月11日産経新聞)
●鉄道運輸機構が中池見湿地の調査継続へ(7月13日・日テレニュース24)