ラムサール条約事務局より、中池見湿地視察のレポートが配信されました。
保護・研究部の福田です。
4月にラムサール条約事務局長Christopher Briggs氏とアジア・オセアニア担当官Lew Young氏がスイスから来日し、新幹線の開発計画があるラムサール条約湿地「中池見湿地」を視察されました。
そのレポートがラムサール条約事務局ウェブサイトで公開されています。
●ラムサール条約事務局ウェブサイト http://goo.gl/TkmUUc
▲2014年4月9日 中池見湿地視察を視察するラムサール事務局長(左)とアジア・オセアニア担当官(右)
(当時の様子の詳細はこのブログでもご報告しています。→https://www.nacsj.or.jp/diary2/2014/04/post-471.html )
中池見湿地については、湿地の自然にもふれつつ、新幹線の路線計画が条約登録後に変更となり湿地により近くなったこと、それにより湿地の水源に影響する懸念があることや湿地の入り口やビジターセンターにもなっていることを報告しています。
この問題に対して、事務局長は新幹線開発の事業主体である鉄道運輸機構(JRTT)に会い、現在中池見湿地で行われている環境調査について条約事務局にも報告するよう求めており、条約事務局が注視する国際的な問題となっています。
7月中旬頃、中池見湿地では第2回目の環境調査の専門家委員会が開催されるとの新聞報道があり、NACS-Jでは現在、調査への意見書をまとめています。今後も国際的な働きかけや意見書提出などを通して、中池見湿地の自然が守られるよう取り組んでいきます。
●産経ニュース 中池見湿地調査で来月中旬に会合 北陸新幹線会議 福井