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環境女子会「東北の防潮堤から考える”海岸法”」を開催しました。

2014.05.29
活動報告
icon_shimura.jpg  保護・研究部 志村です。
 
5月12日、「環境女子会☆」という催しを開催しました。
 
「環境女子会☆」は、実行委員にNACS-J志村・安部が参画している勉強会で、普段なじみがないけれど、自然保護には必要不可欠な“法律”を楽しく勉強しちゃおうというものです。
 
その第3回のテーマが、「東北の防潮堤から考える”海岸法”」でした。
 
海岸法は、東日本大震災を受けて見直しが必要となり、まさに今、国会で改正の議論されている法律です。東北で問題となっている巨大防潮堤をつくる根拠になっている法律でもあります。
 
環境女子会では、毎回、議員にコーディネーターをお願いしており、今回は自民党環境部会会長「片山さつき」参議院議員でした。
 

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▲今回のコーディネイター・片山さつき参議院議員と司会のNACS-J・志村
 
 
片山議員からは、なんども現地を訪れてきたようすや、復興にどのように取り組んできたのか、また海岸法の変遷を見てこられた清野聡子さん(九州大学准教授/NACS-J沿岸保全管理検討WGメンバーでもあります)からは、海岸法の問題点などのお話を伺い、活発な質疑・意見交換がされました。
 

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▲海と陸を分断する防潮堤計画について説明をする清野聡子さん。
 
 
このなかで、いくつもの課題が浮かび上がってきました。たとえば…
・海岸法の目的は、海岸線の防護だけでなく、利用や保全が追加されたけれど、それらがバラバラに行われている。
・海岸は、海と陸が支え合い形成されている生態系。防潮堤などの人工構造物で国土を守ろうとすると、その環境が破壊されるが、海岸法は環境アセスメントの対象になっていない。
・改正案で、海岸管理の協議会ができるようになるのは、前進。ただし、その公開性やメンバー構成次第。
・改正案に「緑の防潮堤」があるが、コンクリートの上に盛り土と植栽をするもの。エコトーンを破壊することには変わりない。
 
などです。そこで、3日後の衆議院国土交通委員会の審議に間に合うよう、とりいそぎ環境女子会☆として見解をまとめ、国土交通大臣、衆参両院の国土交通委員会に送りました。
 
衆議院国土交通委員会では、泉健太議員(民主党)が質問で環境女子会のことにも触れつつ、多くの議論がなされました。
 
衆議院では、全会一致で採択されましたが、その際に、緑の防潮堤について、地域住民の意向を良く聞くようにつとめること、そして協議会については地域住民が求めた場合には(海岸管理者は)設置を検討することなどの点が新たに加えられました。
当方の希望が全て通ったわけではありませんが、大きな前進になったと思います。
 
 
そして、法律案は、今度は参議院で審議されます。
これに向けて、NACS-Jとしても意見を提出しました。
http://goo.gl/YasNWa
 
審議は、6月3日10:00~。インターネットでもみられますので、みなさんもぜひご注目ください!
 
 
 
 
*参議院の中継をインターネットで見るにはこちら。 http://goo.gl/wIgU
 
*環境女子会☆ についてはこちら。http://goo.gl/KGwP9i
 
*環境女子会メンバーの一人、まさのあつこさんが、
自身のブログ↓で前回の環境女子会勉強会(海岸法)の内容を詳細にレポートしています。 
 
「晴れの日は楽しく、雨の日は静かに」政策エッセイスト まさのあつこ
331.海岸法改正は明日審議!
332.初めての「協議会」と「緑」の防潮堤の課題
333.環境女子会☆海岸法改正についての意見書提出
 
参考:会報『自然保護』2013年7・8月号 特集:このままでいいのか!? 防潮堤計画
特集の中身を一部右記でごらんいただけます。 http://goo.gl/00hv6A
 
環境女子会☆は、環境女子はもちろん、老若男女、どなたでもご参加いただけます。ぜひ次回は、あなたのご参加をお待ちしています。
 
 

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▲気仙沼市の小泉海岸。宮城県で最大規模14.7m、底辺幅約90mの防潮堤が計画されており、計画どおり建設されれば、砂浜はほぼ消失することになる。
 
 

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▲会場風景。議員会館の会議室を使わせていただきました。
 
 
 

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