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鎌倉で里やまのモニタリング調査講習会を開催しました!

2014.03.06
活動報告
icon_m_fukuda.jpg 保護・研究部の福田です。
 
NACS-Jでは身近な自然の変化を見つめ保全につなげるために、継続的に観察して記録(調査)するモニタリング調査の普及を行っています。
 
3月1日には、鎌倉中央公園(神奈川県鎌倉市)で水辺と森林の連続性の指標となるアカガエル類調査(卵塊の調査)と、地域の全体像を把握する植生図調査の講習会を行いました。
 
当日は一般公募の参加者、NACS-Jで運営しているモニタリングサイト1000里地調査(環境省事業)の調査員の方、現地で実際に調査を行うNPO法人山崎・谷戸の会の方、合計約50人の方にお集まりいただきました。
 
アカガエル類調査では2月に大雪が降って産卵が確認できない状況が続いていましたが、当日は新しい卵塊も発見でき、午前のグループでは実際にニホンアカガエルのオス(婚姻色でお腹が真っ赤。前脚に抱きダコがある)も見つけ、じっくり観察することができました。参加者から「成体や卵塊を実際に見ることができてよかった」「観察会でも活かしたい」「卵塊でヤマアカとニホンアカを分類するのはやっぱり難しい」などの声がありました。
 

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▲市民団体が管理している田んぼで卵塊の場所を記録。実際をさわって感触を確かめました。
 
 

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▲畦に入れない田んぼで卵塊を数えるには双眼鏡が大活躍。これも調査のコツ。
 
 

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▲ニホンアカガエルのオス。「アカガエル」の名前のとおり、お腹や足が真っ赤でした
 
 
 
植生図調査では、航空写真や地形図をつかって鳥の目で地域を捉え、植生ごとに分布を描いていきます。参加者の皆さんは地図を片手に高台にのぼり、方位磁石をつかって場所を確認しました。参加者の中には地図を読むことになれていない方も多くいらっしゃいましたが、グループで教え合いながら楽しく進めることができました。参加者から「自分の活動地でもつくってみたい」「「調査を通して新しい自然の見方ができた」「もっと時間がほしかった」などの声がありました。そのほか地元の活動団体から保全活動や生き物の変化についての話もあり、参加者にとって今後の活動の参考になったようでした。
 

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▲植生図調査。まずは室内で地図を見ながら作業
 

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▲地図をもって野外で確認。いつもと違う目線で自然を見ることができます。
 
 
人数も多く2時間30分の駆け足の講習会となってしましたが、今回の調査講習会が自然観察の次の一歩として活用いただけることを期待しています。今後もこのような講習会を開催する予定ですので、ぜひご参加ください。
 
*NACS-Jではモニタリング調査を始めるための応援サイト「里モニ」ウェブサイトでは、アカガエル類や植生図調査はもちろん様々な調査マニュアルや調査に役立つリンク集を掲載していますのでご活用ください。
●「里モニ」ウェブサイト http://satomoni.com/
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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