温暖化の意識を高めるため、報告書「サンゴ礁のために明かりを消そう」や「アースアワー」というイベントがありました。
保護・研究部の安部です。
「Lights Out for the Reef(サンゴ礁のために明かりを消そう)」という報告書にはオーストラリアのグレートバリアリーフのサンゴ礁の危機的状況が書かれています。これは、明かりを消して気候変動への意識を高めようというイベント「アースアワー(Earth Hour)」に向けて、クイーンズランド大学のサンゴ礁生物学者、セリーナ・ワード氏がまとめたものです。
▲グレートバリアリーフのサンゴ礁の様子
●「Lights Out for the Reef(サンゴ礁のために明かりを消そう)」は以下からダウンロードできます。
グレートバリアリーフが気候変動によって、2030年までに回復不可能なほどの被害を受けるだろうと警告する報告書が、研究者らにより発表されました。研究者たちは、この深刻な事態を回避するためには迅速な行動が必要だと呼びかけています。
●参考:豪グレートバリアリーフ、「2030年までに回復不能な被害」の恐れ 報告書グレート
バリアリーフが2030年までに回復不能な被害」の恐れ 報告書
「アースアワー」は23日の夜に世界各地で盛況に行われました。フランスのエッフェル搭や、ロシアのクレムリン、日本では東京タワーと広島平和記念資料館など約90か所で明かりが消され、温暖化への意識が共有されました。
●参考:世界各地でアースアワー、照明を消して温暖化への意識高める
沖縄でも今月上旬、みんなでサンゴ礁の価値を再認識するイベント「サンゴ礁ウィーク」(http://coralreefconservation.web.fc2.com/sangoweek/sangoweek2014.html)が開催されたばかりです。
愛知ターゲット(http://bd20.jp/know-aichi-target/)の目標10は「サンゴ礁などの脆弱な生態系への悪影響を最小化する」ことを目指しており、期限は2015年と迫っています。これ以上のダメージを防げるよう、NACS-Jもサンゴ礁保全を進めていきます。
▲オニヒトデがサンゴを食べているところ(グレートバリアリーフにて)