「カメ博士になろう! 自然しらべ2013成果報告会」を実施しました。
教育普及部の萩原です。
毎年実施している自然しらべの成果報告会を、2月13日に環境情報ひろば丸の内さえずり館(東京都千代田区)で実施しました。今年は、2013年の自然しらべ学術協力者の矢部隆さん(愛知学泉大学教授)を講師にお招きし、ほぼ満員の約40名の方が参加してくださいました。
矢部さんからは、今回の調査の結果、日本の固有種であるニホンイシガメが全体的に数が少なくなり、外来種のミシシッピアカミミガメが多くなっていることや、10年前と比べて見つかったカメの種類の構成比率が変わったこと、沖縄県からは天然記念物を含む希少なカメの情報も寄せられたこと、ホクベイカミツキガメなどの情報もあったことなどを報告いただきました。
また、特に沖縄県から寄せられたカメの情報のいくつかは「道路・路上」からの発見事例で、カメが車に轢かれてしまう交通事故などの危険があることなどもお話しいただきました。
報告会の最後には、100枚を超えるスライド写真をみせながら講演時間をオーバーするほど熱心にお話くださった矢部隆さんに、参加者のカメ好きの方や大学生の方などからの質問など、たくさんの質問も寄せられました。
最後に、全国各地の自然しらべ参加者の皆さんからお寄せいただいた今年の調査の成果は、生物多様性が守られ、カメの生息環境が少しでも良くなるよう、政策提言に利用していきます。