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NACS-Jの活動は政治を動かす力になっています。

2014.02.20
活動報告
icon_abe.jpg 保護・研究部の安部です。
 
 
昨日(2/19)から4日間にわたり、米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立て申請を仲井真弘多知事が承認した理由や経緯を究明する沖縄県議会の調査特別委員会(百条委員会)の集中審理が始まりました。初日は當間秀史環境生活部長への証人喚問が行われました。
 


abe-nakamura_R.jpg

参照:
●知事承認、環境部意見反映せず 県議会辺野古百条委 (琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-219862-storytopic-53.html
 
これらの答弁にはNACS-Jの調査結果やまとめてきた見解などが役に立っています。
 
(→写真:今月上旬に沖縄県議会と意見交換を行いました。沖縄県議会員の仲村未央氏と一緒に。)
 
 
 
また、本日(2月20日)行われた衆議院の予算委員会では赤嶺政賢衆議院議員の辺野古の環境保全措置についての答弁が、今日の夕方にありました。
 


jyugon_R.jpg

最初に国際的にも貴重な自然環境を有し、絶滅危惧種のジュゴンがいる辺野古/大浦湾の自然環境の紹介から始まり、NACS-Jアクションサポーターの牧志治さんのチリビシのアオサンゴ群集の写真と、名護市議の東恩納琢磨さんが撮影したジュゴンの写真が大きくパネルで紹介されました。
(→撮影:東恩納琢磨)
 
 
答弁のなかで、「辺野古がジュゴンにとって大切な場所であることが評価されていませんね?」と鋭く迫る赤嶺議員に対し、小野寺防衛大臣が、専門家から聞いたという「ジュゴンの主な生息域は東シナ海側である。太平洋側に来るのはごくまれであるので、辺野古はジュゴンの主な生息域とは考えられない」という問題発言をする場面がありました。
 
生息数が10頭以下と考えられるジュゴンが利用しているのは、沖縄島の北部の周辺海域で、太平洋側ももちろん重要な生息域です。辺野古には沖縄島周辺で最大規模の海草藻場があります。小野寺大臣に「主な生息域ではない」と言われるような状態ではありません。
 
また、埋立予定地の北東にある嘉陽の海草藻場についての質問もありました。
 
赤嶺議員の「ジュゴンのはみ跡の多くは嘉陽地区で発見されていると防衛省の記録にもあるにも関わらず、嘉陽の沖合で埋立に使う海砂が採取される計画がある。しかもこれは環境アセスの段階では公表されず、公有水面埋立申請の段階で初めて明らかにされた。嘉陽の海砂の採取がジュゴンに与える影響は評価されていない。この点はお認めになりますね?」という質問に対しては、小野寺防衛大臣は「沖縄の環境が豊かであることは存じております。この問題は普天間基地の1日も早い危険性の除去です。」ときちんと回答しませんでした。
 
それに対し赤嶺議員からは「普天間基地を閉鎖したいから、いい加減なアセスで通しました、などという言い訳は法治国家では通らない」と厳しく返しました。
 
答弁の様子は以下からご覧いただけます。
 
●衆議院国会中継  予算委員会 
赤嶺政賢議員の答弁は16時 01分から30分間です。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43544&media_type=wb
 
 

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