「署名の要望には応じず計画通り全面造成する」との回答に強く抗議します!
首都圏に奇跡的に残された原っぱ「そうふけっぱら」の保全を求めて全国から寄せられた1万筆以上の署名に対し、1月31日に事業者である千葉県・UR都市機構より回答がなされました。私たちは①自然を活かしたまちづくりのための協議の場の設置、②特に重要な区域の保全、を求めてきました。しかし得られた回答は「既存の計画に沿って事業を進める」「協議の場は設置しない」という内容でした。
これはつまり、全国の市民や地元からの要望には一切応じず、全国的にも重要な自然環境をこのまま全面造成してしまうということです。いくつかの希少種の県内絶滅を引き起こすことにもなります。
日本で初めて生物多様性地域戦略を策定した県でありながら事業の影響の重大さを理解しておらず、地域社会が自分たちの地域のまちづくりに関与することを否定したこの回答は、自治体組織としての責務を放棄したものであり、到底許しがたいものです。NACS-Jは即日抗議声明を出しました。(抗議声明の詳細はこちら)
このような旧態依然の自治体・企業が未だ残されていることには強い憤りを感じますが、千葉県からは双方の情報交換を今後も続けることに賛同が得られました(一方UR都市機構は情報交換も拒否)。NACS-Jでは引き続き県に強く働きかけていくとともに、地元団体と協力した印西市議会・市役所・地元集落との対話や、社会的キャンペーンを続けます。
(保護・研究部 高川晋一)