「『そうふけっぱら』 何が奇跡?見てみよう現場ツアー」を実施してきました!
教育・普及部の幸地です。
「冬の草原」と聞くと、どんな光景を思い浮かべますか?
枯れた草が一面に広がり、遠くに見える木々は素っ裸、風は冷たくて心が躍ることも少ない…そんなことを思いつく方もいるのではないでしょうか。
そもそも、実は草原という環境を見たことがある方は、そんなに多くはないのではないでしょうか。
1月18日に、関東で最大規模を誇る草原「そうふけっぱら」を見て回るイベント「『そうふけっぱら』 何が奇跡?見てみよう現場ツアー」を実施しました。
千葉県で行われているニュータウン事業の流れの中で、いろいろな偶然が積み重なって半世紀近く都市開発を免れて引き継がれてきたそうふけっぱらですが、現在まさに「開発か存続か」の瀬戸際に立たされています。
4月にも同様のイベントを実施予定ですので、「あら 実は草原って見たことないかも」「よく奇跡って飾り言葉を使うけど、正直何が奇跡なの?」と少しでも思われた方はぜひ!ご参加ください。
「そうふけっぱら」を損ない続ける、開発の構造や問題点もわかりやすくお伝えしています。
少しでも多くの方に、この場所のことをよく知ってほしいと思っています。
さて、当日は全部で25名の方がご参加くださいました。
初めてそうふけっぱらにきました、という地元の方も多かったことに加え、若い人も多かったです。開催側として、とても嬉しいことでした。
6時間ほどにもなる長丁場でしたが、曇っていた空も昼前には太陽が出てきて、気持ちよく歩くことができ、途中にはノスリなどの猛禽類や、アオジ、モズなどが観察できました。
スケジュールの途中で挟んだ、屋内での昼食休憩では、準備したホットココアにホッと(!?)してくださった方もいたようです。
(→水路を覗き込む参加者の女の子)
イベントでは、現地の散策だけでなく、そうふけっぱらの価値や自然保護運動の現状をNACS-J職員の高川から説明する時間もとりました。 そのため参加者の皆さまはそうふけっぱらを一段階深く知ることができたようです。
「住みよさランキング」で2年連続の1位を獲った印西市ですが、そうふけっぱらをただ傷つけることは、印西市全体の住みよさも損なうことにはならないでしょうか。
多くの方に、見て考えてほしい現場です。
※ 地元で活動をしている「亀成川を愛する会」のウェブサイトはこちらです。