尾瀬で、新しい試みがはじまります。
尾瀬国立公園の群馬側での保全管理について、下記のような新しい試みが始まります。
- ① 鳩待峠入山口への車両の全面乗り入れ制限と駐車場・休憩所の下部への移動
- ② 峠におけるビジターセンター機能の整備
- ③ 特別保護地区の植生再生
- ④ 大清水入山口への電気自動車などの運行と旧歩道の復活
これらは、環境省関東地方環境事務所が主宰する「尾瀬国立公園協議会・快適利用に関する小委員会」での11月19日の合意事項です。
この委員会は尾瀬にかかわる関係機関すべてが参加し、鳩待峠に九割のビジターが集中する尾瀬国立公園の利用分散のため、ここ数年間、主として交通体系の見直し策を討議しています。
尾瀬はNACS-J創立のきっかけとなった場所であることから、かかわりのある保全管理に関する事柄には常に参加し続けています。
群馬県を中心にこれらを実現させていく期間は、2014年からおおよそ3年間の予定。「らしくない」といわれ続けている各地の国立公園の入り口改良の端緒を開くことを期待しています。
▲写真:乗り合いバスとタクシー、小屋作業用の車両、観光バスとビジターが入り混じる混雑する鳩待峠入山口。風雨の際のビジターの雨宿り場も決定的に不足している。
(常勤理事・横山隆一)