濃飛横断自動車道計画案(リニア関連工区)への要望書を提出しました。
保護・研究部の辻村です。
昨日、岐阜県知事と中津川市長あてに、濃飛横断自動車道計画案(リニア関連工区)への要望書を提出しました。
この計画は、濃飛横断自動車道計画のうち、リニア中央新幹線の中間駅が建設されることが決まった中津川市に駅へのアクセス道路を整備することを目的にしたものです。現段階では詳細な路線決定はなされておらず、県のアセスを実施することになるかは不明です。
しかし、この地域には固有の東海丘陵要素の植物が生息する小湿地群が点在しており、シデコブシ、ハナノキ、シラタマホシクサ、ヘビノボラズなど、多数の希少な植物が生育する環境となっています。湿地群は、環伊勢湾の独特の地史を背景としてきたこの地域にしか存在しない特異な環境です。このため、国の天然記念物や、県及び市の記念物に指定されている場所もあります。さらには、国内最大規模のハナノキの自生地も見つかっています。
日本自然保護協会は、こうした地域の特異性と貴重性にかんがみ、自然環境保全の立場から要望書を提出しました。