宮崎県綾町で生物多様性地域戦略づくりが進んでいます。
引き続き、保護・研究部の小此木です。
宮崎県綾町ではNACS-Jも協力し、生物多様性地域戦略作りを進めています。
とは言っても、第三者が勝手に書いてしまうのは面白くない。
ほんもの、手づくりの綾らしさをここでも目指すために、NACS-Jのふれあい調査をベースに作成した町民全員へのアンケート調査を実施しました。人口約7000人の綾町で約30%の回収率でした。
そのアンケートから町民が考える綾町の人と自然の関わりにとって重要な場所、約5600ヶ所が抽出され、綾町のどの地域が大切と思われているか、まず(小中学生を除く)すべての回答を地図上に示してみました。
すると、綾に流れる2つの川、綾北川と綾南川沿い、町中では綾川荘付近、馬事公苑、松原公園、照葉大吊橋、川中神社と言った場所が大切な場所として考えられているようです。
今後、これらのデータを、世代別などに分類するなどして、町民が考える自然とのふれあい重要地域としてまとめ、別途実施中の生物調査から明らかになる重要地域を重ね、綾町において、人にとっても生きものにとっても大切な場所を選び出していきます。