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(株)サニクリーンの「サニエルおやこネイチャーツアー」に企画協力しています!

2013.08.02
活動報告
icon_kochi.jpg 教育普及部の幸地です。
 
自然しらべで協賛をいただいている(株)サニクリーンが開催している「サニエルおやこネイチャーツアー」に、NACS-J は企画協力をしています。
今年で第8回目となるこのツアーは、「未来を担う子供達のために」をコンセプトに自然の中で自然を学ぶことを目的にしています。参加者は小学生を対象に、親子20組40名を1泊2日の無料でご招待という形で行われています。
http://saniel.jp/naturetour/index.html
 
今年は7月27日~28日、三重県は志摩半島で、地元の方々の協力を得ながら海と山を存分に観察してきました。
 
1日目の海では、「海の博物館」の学芸員・平賀大蔵さんにご協力いただいてアマモ場にどんな生きものが住んでいるのかを観察しました。
最初は海水におっかなびっくりだった子どもたちも平賀さんがお手本を見せるとあっという間に胸の深さまでつかって、海水の温度の違いやそこでみられる生きものに興味津々。
 

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▲見つけられるかな?平賀さんがお手本。 波のない不思議な海です。

 
「タツノオトシゴが見られるかも…」という言葉に一同期待をしましたが、今回は見つけることができませんでした。でも世界最小のヒメイカや、ヒラムシ、ウミウシ、モエビの仲間と、普段まず見ない生きもののオンパレードで大興奮しきりでした。
観察会の最後に、海の中は見えにくく、悪くなっても気づくのが遅れてしまったため、良い環境が減り続けているというお話が平賀さんからありました。海なしでは生きていけない私たちが海を汚し続けているというお話は、初めて海で観察会をした参加者にまっすぐ届いたようでした。
この後、海の貝がらでマグネットを作って、平賀さんにお礼を言って「海の博物館」を後にしました。
 
盛りだくさんのこのツアーには、もちろん夜の観察会も!
宿泊場所のすぐ近くにある小さな船着き場で、三重県にお住いの自然観察指導員 竹内(たけのうち)泰介さんにお手伝いをいただき夜の海での観察会をしました。
 

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▲ライトがないと足元は真っ暗(※写真は明るく加工してあります)
 
ウミホタル用に罠をしかけて、待つこと数十分。全部で5つ仕掛けた罠のうち、ウミホタルは3つほどにかかっていました!もともとウミホタルの生息に適した環境ではない場所でしたが、竹内さんと子どもの「ひかれ~ ひかれ~」という掛け声に応えてくれたのか、海に放す最後の時に、独特の美しい光を放ってくれました。
そもそも夜の海にライトを当てて何がいるかなんて見たこともない、そんな方も多かったので、罠を待っている間はライトを使って海の中の観察です。
アンドンクラゲが光にどんどん集まってくる様子に「クラゲきたー!」の大歓声。
そのクラゲがカニに食べられる様子を観察したり、ゴカイの仲間がすばしっこく水面を泳ぎ回る様子を楽しんだり、昼間とは違う表情の海を楽しみました。
 
次の日も、朝からツアーはノンストップです。6:30には起きられた人だけでラジオ体操や周辺を散歩して、朝ごはんとした後、今度は三重県の山を味わいに横山へ出発!
環境省の横山ビジターセンターで、レンジャーの藤田和也さん、アクティブレンジャーの村松さや華さんに加え、三重県環境学習情報センターの木村京子さん、三重県で「ちょいワルおやじの会」もしている指導員の藤川和彦さんにご協力いただきました。大人と子どもに分かれて、横山展望台への道でフクラシバとも呼ばれるソヨゴの爆発を実演したり、遠くにスズメバチを見つけてドキッとしたり。
 

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ソヨゴの不思議をみせてくれた、さやレンジャー(村松さん)
 
展望台に行くまでにたくさんの生きものをすでに見つけましたが、時間差で出発した親チームがなかなか上がってこないため、展望台でも生きもの探しをしてみたら、たった5分で数えきれないぐらいたくさんの生きものを見つけてくれました。中には、孵化したばかりのバッタが地面からたくさん出るスポットを発見した子もいました。みんな見つけるのが本当にうまい!
 

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展望台ではリアス式海岸が作り出す景色について、かずレンジャー(藤田さん)からレクチャー
 
展望台で合流したら、今度はしょうぶ園で水辺の生きもの探しです。トンボやカエル、ドジョウやタニシ…みんなあちらこちらから生きものを見つけてきます。
 

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▲「何を見つけたの?」問いかけにはたくさんの返事が飛んできました
 
見つけた生きものはみんなで共有をして、横山の水辺にはどんな生きものがいるのか、木村さんからお話をいただいて、横山での観察会は終了となりました。
 
このツアーは、最初に名古屋駅を出発をしてから解散するまで、参加してくれた子みんながずっと元気だったことがとても印象的でした。夏の日差しにも負けず、自分の周りにある自然を目一杯に感じているひたむきな姿は、まさにエネルギーの塊。楽しむのならば、かくありたいと思わせてくれた参加者の皆さんに感謝です。
 
来年はどこで実施するのでしょうか。
この日誌をみている皆さんも、ぜひサニクリーンのウェブサイトをチェックして、来年の募集に備えてください!http://saniel.jp/naturetour/index.html
自然観察漬けの1泊2日が、今から楽しみです。

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