辺野古のサンゴ礁保護へのご協力ありがとうございました。
保護プロジェクト部の安部です。
7月18日に、NACS-J事務所に届けられた意見書787通(7/17時点)を沖縄県に届けました。
▲記者会見の様子(牧志治さん、棚原盛秀さん、河村雅美さん、吉川秀樹さん、安部、花輪伸一さん)
記者会見の様子と沖縄県海岸防災課に提出する場面が地元のテレビで報道されました。
この日は、9つの市民・環境団体が相次いで海岸防災課を訪れ、
集めた意見の束を手渡しました。18日夕方までに届いた意見書は2,000通以上、
当日消印有効としていることから、今後増えることと思います。
寄せられた意見の大半は埋め立てを認めないようにと求めるものだったとのことです。
みなさまのお力添えは大きな力になったことと確信しています。
ご協力ありがとうございました。
●沖縄の報道
辺野古埋め立て申請 きょう意見書の提出締切日(琉球朝日放送)
“埋め立て申請”自然保護団体が意見書(沖縄テレビ)
“埋め立て申請”縦覧終了 自然保護団体が意見書提出
意見書 2000通超 辺野古埋め立て「告示・縦覧」が終了
市民・環境団体が意見書 辺野古埋め立て
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翌日19日の琉球新報紙面には、みなさまから寄せられた意見の一部も紹介されました。
【辺野古埋め立て申請書への利害関係者意見(抜粋)】
◎「将来子どもを連れて行きたいので自然をそのまま残してください」
「辺野古・大浦湾の自然は沖縄だけではなく人類の宝です」
(日本自然保護協会に寄せられた一般の声より)
◎県内の海砂採取地点6ケ所のうち4ケ所は本島北部に位置し、ジュゴン
回遊ルートと重なり、餌場となる海草藻場付近海域も含まれる。
大量採取による影響は予測できず、環境影響評価の再度の実施を
行うべきだ。
(日本自然保護協会)
◎辺野古・大浦湾は沖縄の海でジュゴンが採餌する、残された
少ないホットスポットのひとつであることを考慮することが重要である。
(タイの海洋生物学者、カンジャナ・アドゥンヤヌコソン博士)
◎埋め立てはサンゴ礁に不可逆的な変化をもたらし、一度行うと元に戻すことはできない。
(沖縄リーフチェック研究会)
◎沖縄防衛局の埋め立て申請は基地建設ありきで進んでおり、
手続きの透明性に大きな問題がある。
◎埋め立てが行われて基地が建設され、軍事演習が実施されれば、
藻場の大部分が失われ、騒音によるかく乱も含め、ジュゴンの絶滅可能性は、
さらに高くなる。
(ラムサール・ネットワーク日本)
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今日19日は沖縄県自然保護課と、できあがったばかりの沖縄県の生物多様性地域戦略
について話し合ってきました。
▲(左から)自然保護課照屋さんと課長の富永さん
NACS-Jは多角的に沖縄の自然保護に取り組むことにより成果をあげ、
全国に波及することを目指しています。