沖縄県知事が埋立承認申請書の補正書を厳密に審査するようお願いする緊急声明を出しました。
保護プロジェクト部の安部です。
沖縄防衛局から沖縄県に出された辺野古の公有水面埋立申請の動き(https://www.nacsj.or.jp/diary2/2013/04/post-349.html)でお伝えしましたように、沖縄防衛局が3月に提出した公有水面埋立承認申請書に不備があるとし、沖縄県は4月12日に補正の指示を出していました。
提出期限を6月11日と県は設定していたのですが、沖縄防衛局は期限より早く、5月31日に公有水面埋立承認申請書の補正書を県に提出しました。
これはまた辺野古の海を埋め立てる手続きが一歩進んでしまうということですので、NACS-Jは環境保全上の問題を指摘し、沖縄県知事が補正書を厳密に審査するようお願いする緊急声明を出しました。
●辺野古サンゴ礁に係わる公有水面埋立承認申請書の補正書が提出されたことに対する 緊急声明
6月1日の沖縄タイムスには「沖縄県は県は来週半ばまで補正が適正に行われているか確認するが再補正を求めずに告示・縦覧を進める見通し」、「告示縦覧開始は6月下旬となる見込み」
と報道され、日本自然保護協会が緊急声明を発表したことも記事となっています。
手続きを急ぐ背景の1つとして、名護漁協が「自民党が参院選の公約に移設先を明記しないなら、埋立同意書を撤回する」、と政府に伝えたことがあるようです。
琉球新報●名護漁協 同意撤回も 自民に「辺野古」明記要求
写真1:辺野古の海の様子(撮影(c)有光智彦)
写真2:辺野古の海草藻場。基地はまさにこの上に建てられる予定です。(撮影(c)有光智彦)
この美しい海を埋め立ててしまうことに賛成しかねるという方は「沖縄・辺野古のサンゴ礁を守るため 意見を送ろう!」キャンペーンにぜひご協力ください!