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千葉・印西「奇跡の原っぱ」の保全を求めて3学会から要望書が出されました。

2013.06.13
活動総括
icon_takagawa.jpg保全研究部の高川です。

戦後の燃料革命以降、草原が全国的に姿を消しつつある中で、千葉県印西市のニュータウン21住区開発用地内には、地元で「そうふけっぱら」として語り継がれる大草原が奇跡的に残されています。

昨年から様々な専門家も視察に訪れ、全国的にも注目を集めつつあります。
しかしニュータウンの開発事業者であるUR都市機構と千葉県企業庁が、今年度末で開発事業を終わらせる予定となっているため、現在大規模な造成工事が急ピッチで進んでいます。

都市近郊にありながら大規模な里山生態系が残されており、多数の絶滅危惧種を含む830種以上の動植物がみられるこの希少な草原を残したいと、NACS-Jではこれまで地域の団体と協力し、工事の中断と保全を求める要望書を提出し、署名集めを行ってきました。
また、NACS-Jから様々な専門家・学会にこの希少な草原の危機的な状況について呼びかけたところ、3つの学会から千葉県知事及び千葉県企業庁長宛てに要望書が提出されました
NACS-Jがコーディネートし、本日県の担当者に直接要望書が提出されました。

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吉田正人教授(筑波大学、日本生態学会自然保護専門委員)のコメント
「全国的にみても重要な自然環境が残されている。十分な自然環境調査を行った上での事業判断が重要である。学会としても調査への協力をおしまない」
西田治文教授(中央大学、千葉県生物学会会長、日本植物分類学会評議員)のコメント
「地域の経済や教育・福祉にとってもここは重要な財産。100年先を見据えてのまちづくりを行ってほしい」
各学会の要望書の内容についてはこちらのページをご覧ください。
既に造成計画が具体的に進行していることから、そうふけっぱらの詳細な調査や保全対策を実現することが極めて困難な状況です。この状況を変えるにはできるだけ多くの意見を事業者や県に伝える必要があります。
地元「亀成川を愛する会」のウェブサイトで保全を求める署名を募集しています。みなさんも是非ご協力ください。
署名はこちらから。ネット署名も行えます。

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