2013年7・8月号(No.534)
特集:このままでいいのか!? 防潮堤計画
今月の表紙
ニホンイシガメ
撮影・解説 松久保 晃作
丘陵地の細流で、甲長10cmほどのニホンイシガメと出会った。本種とはさまざまな場所で遭遇する。平地・山間の池や水田、川の中~上流に多い。水場だけでなく、山道を歩いているところに出くわすこともある。子ガメは林縁の水たまりや細流に生える植物の陰にいるので、浅いからといってこういうところに踏み込むと軟弱な子ガメをつぶしてしまいかねず、調査時にも配慮したい。ともあれ、本種の生活史には、変化に富んだ環境が必要である。
CONTENTS
★特集:このままでいいのか!? 防潮堤計画
今、東北の被災地をはじめ全国各地で、巨大な防潮堤の建設計画が進もうとしていることをご存知でしょうか?
防災対策が必要な一方で、巨大なコンクリート構造物に頼る方法で事業を進めてしまえば、地域の財産でもある自然環境を失うことになりかねません。
沿岸の暮らしと自然環境の折り合いをどうつけていくのか、これからの地域の海辺の管理のあり方を考えます。
・防潮堤計画最前線は今
・市民が連携して取り組む沿岸管理
・海を知るためにまず何をしたらいいのか
・日本の沿岸管理のあり方を見直すために
★NACS-J 活動クローズアップ
・日本の保護地域の概要・現状・課題をまとめました
※会報の記事に誤りがありました。 お詫びして訂正いたします。誤「定価:1,000円」→正「定価:1,050円」。なお、新刊『日本の保護地域アトラス』は、 諸般の事情により完成が遅れており、 8月中旬頃の発刊を予定しております。
★今日からはじめる自然観察
本州・四国・九州では3種、琉球列島では3種の在来のカメが分布しています。
北海道で観察できるのは、後から入ってきたクサガメやミシシッピアカミミガメです。
この夏は「自然しらべ2013 日本のカメさがし!」にご協力ください!
★シリーズ新・生命の輪 43
カワトンボはなぜ森にすむのか
森の光と陰がはぐくむ生物多様性
昆虫は生物の中で最も種数が多いグループ。そして、最も多くの昆虫がすんでいるのが森林。昆虫が森林を好む理由のひとつは、森林の光と陰が生み出す複雑な環境にあります。
★NEWSハイライト
ミゾゴイの営巣木が「渓流保全」工事で伐採
カメはトカゲやヘビより鳥や恐竜に近い
わずかに残るアユモドキの生息地にスタジアム建設計画
★読者の広場
掲示板/お便り/次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT
会報『自然保護』は、NACS-J会員に隔月でお届けしています。
最新号のみご希望の場合、1500円(送料込み)でお買い求めいただけます。お申し込み・お問い合わせは、お問い合わせフォームまたはNACS-J管理部(TEL:03-3553-4101) まで。
最新号のみご希望の場合、1500円(送料込み)でお買い求めいただけます。お申し込み・お問い合わせは、お問い合わせフォームまたはNACS-J管理部(TEL:03-3553-4101) まで。
バックナンバーは日本自然保護協会オンラインSHOP「しぜんもん」で販売しています。