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金沢中央公園の再整備計画で大木の伐採計画。住民の声をもっと早く聞いていてくれれば…。

2013.05.29
活動報告
icon_shimura.jpg  保護プロジェクト部の志村です。
先日、石川県の金沢中央公園で計画されている、公園の再整備にともなう伐採をなんとかしたい、と地元のNACS-J会員からお電話をいただきました。
都市公園ですが、直径80cmもある大きな木も含まれていることから、利用者の利便性を優先だけでなく樹木を残した整備をしてほしいとのこと。県議会での承認は得ているけれど、地域の方には説明はなかったようです。
現地の様子がわからなかったので、会員の方からお話を聞き、事業主体である石川県の担当者に電話で状況を聞くとともに、身近な自然の重要性や市民参加のあり方などをお話させていただきました。

hokurikutyuousinbun20130526.JPG

また、北陸中央新聞から、他地域でおきている同様の保護問題について取材があり、NACS-Jが把握している身近な自然で起きている問題をご紹介しました。
(写真は、先週の日曜日、5月26日の北陸中央新聞の記事。NACS-Jが提供した情報から一部がリストになって紹介されました。)
多くの市民が声をあげるようになり、地元では連日の大きなニュースになりました。
県は、測量調査と現場確認の結果、当初予定の45本のうち、22本は伐採されてしまいましたが、残りは移植、残置(剪定)とすることにしたそうです。
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kouen/green/chuokouen01.html
国立公園のような保護地域、大規模な開発、法律や条令づくりでは、環境アセスメントやパブリックコメントなどで市民も意見を言う機会が整備されつつありますが、今回の金沢中央公園のように、公共事業であっても市民への説明や相談なしに進む事業もまだまだあります。
今回も、公園管理の視点からはいろいろと考えられた再整備計画だったのだと思いますが、街中で多くの人に愛されてきた公園だからこそ、市民といっしょに公園や街の将来象を考えていれば…と残念に思います。
NACS-Jが進めてきた生物多様性地域戦略づくりが、もっと多くの市町村で進めば、こういう問題も未然に防ぐことができるのではないかと思います。みなさんの地域でも、取り組んでみませんか?

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