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4月13日に「~沖縄の美(ちゅ)ら浜をいつまでも~」開催しました。(2)

2013.04.25
活動報告
icon_abe.jpg  保護プロジェクト部の安部です。
セミナー「~沖縄の美(ちゅ)ら浜をいつまでも~」報告の続きです。
海水の分析などをご専門にされている田代豊先生(名桜大学)からは、「沖縄各地の砂浜について」と題し、海岸構造物と砂浜侵食の関係について、実際にあちこち見られてきた経験や写真をもとにお話いただきました(下写真)。
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私からは嘉陽海岸の工事について、これまでの経緯が簡単にわかるようお話しました。
続いて第2部のパネルディスカッションのセッションの冒頭で、パネリストの方々にもそれぞれ話をいただきました。

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北限のジュゴン調査チーム・ザン(以下、「チーム・ザン」)の細川太郎さんからは、チームが行ってきた嘉陽での海草調査の様子やこれまでの調査結果、そして最近大浦湾で発見されたジュゴンのはみあとについてお話いただきました(右写真)。
中野義勝さん(琉球大学/沖縄県サンゴ礁保全推進協議会)は「サンゴ礁の砂浜で学ぶ・考える」と題したお話。「科学は断片的な情報の集積であり、すぐには世の中の役には立たない。断片化したものをつなぎあわせるのはジャーナリズムの役割」という言葉から始まり、1つの島の周りのサンゴ礁を全て埋め立てて造成して使うことに決めて人々が暮らしているモルジブという国の1つの島の地図を見せてくれました。続いて私たちの暮らす現代は多くの情報が流れ共有という作業が進められているものの、同時に失っているものも多いという話になりました。
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▲モルジブの地図(google earthより)
名護市東海岸三原に住む浦島悦子さん(チーム・ザン)からは、沖縄の人と海の暮らしについてお話いただきました。海は人の暮らしと密接に関係してきて、かつては車ではなく船で移動してきました。砂浜は海辺は外界との接点であると同時に、各地に(嘉陽の京のような)ある地先の小島が聖地になっています。
古いお墓は海を見ています。亡くなった方の魂はニライカナイに帰り、ニライカナイからさまざまな恵をもって私たちを訪れてくれる。海岸や砂浜はつい最近まですごく大事な場所だったのに交通網の発達などの事情により変わってきています。
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海岸沿いに海の方を向くようにしてたてられているお墓。4月14日はシーミー(清明祭)という行事の日で多くの人が家族連れでお墓参りに来ていました。
時間の都合からパネルディスカッションでは「自然の海岸がどうなっているのかを見る力をつけるにはどうしたら良いか」にテーマを絞りました。
「ずっとそこに生きてきた人と浜を歩くことが一番」「物をよく知っている人と歩いたり泳いだりすることにより新たな発見がある。その輪を増やすことが必要」「専門家任せにしない。漁師さんなど多様な人の話を聞くコミュニケーション能力をつけることが必要」など多様な意見がパネリストから出て、参加者からも時間が足りないほどの質問が出て、盛況に終わりました。
今回のセミナーの様子は以下のサイトから動画で見られます。
http://www.ustream.tv/channel/teamzan

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