3月5日はサンゴの日でした。沖縄でサンゴ礁のお話をしました。
保護プロジェクト部の安部です。
3月5日はサンゴの日と呼ばれています。
今日は沖縄・泡瀬干潟では「サンゴのはなし」というイベントが行われ、平日の夜にも関わらず、
33名の方の参加がありました。
私から1時間ほど「サンゴのはなし ~沖縄島のサンゴ/サンゴ礁はいま~」と題し、
サンゴという生き物の紹介、サンゴが作り上げるサンゴ礁という地形の紹介、
沖縄のサンゴやサンゴ礁の現状および直面している危機や課題についてお話ししました。
続いて海の写真家の有光智彦さんから浦添の海の様子の紹介がありました。
浦添では渋滞緩和のための道路拡張工事に伴う埋め立て工事が行われています。
将来的にはさらにその沖に軍港が作られる予定があります。
浦添からいらしてくださった親富祖(おやふそ)さんからは、浦添の海のことや政治家の動向、
サンゴ移植への懸念、最近の潮干狩りでの採り過ぎについて、など多方面の
ご意見とご質問をいただきました。
親富祖さんはNACS-J自然観察指導員、オオゴマダラを楽しむ会、
まちづくりでだこ市民会議などさまざまな方面で活動されています。
また別の方からは泡瀬干潟のサンゴの状況や、今月稼働が開始される
新石垣空港に伴う環境破壊について質問がありました。
新石垣空港は今年3月7日にオープンしました。
写真1:親富祖さん
写真2:浦添での活動を紹介される有光智彦さん。
エプロン姿でウミエラ館の裏方をお手伝いされています。
NACS-Jも多くの写真をご提供いただいています。
写真3:最近できたシンクタンク、New Diplomacy Initiativeについて説明される徳森りまさん。
東京からいらっしゃいました。
翌日(3月7日)の朝、泡瀬干潟の海に潜ってみました。
アーサやカゴメノリ、イソスギナが多く見られ、海への春の訪れを感じました。
しかし陸上は護岸工事の音が大きく鳴り響いています。
本来、春の海では生き物たちのたてる音がもっと聞こえるはずです。
工事は今月いっぱい行われ、トカゲハゼの産卵への配慮のため4-9月までは停止されます。
多くの生き物たちが持ちこたえてくれることを願います。
写真4:海の中で波にゆられているアーサ。春の光景です。
写真5:海藻の一種、イソスギナ。午前中は干潮だったため平らになっていますが、
潮が満ちるとまた元に戻ります。