「自然しらべ2012 貝がらさがし!」成果報告会を開催しました。
こんにちは、教育普及部の萩原です。
全国から延べ1,833名の方が参加してくださった「自然しらべ2012 貝がらさがし!」。
その成果の報告会を2月8日に「自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館」で開催しました。
当日は、学術協力者の黒住耐二さん(千葉県立中央博物館上席主任研究員)を講師に、今回しらべる対象とした貝がら20種類を中心に、調査データからみえてきた貝がらの分布の変化などをご紹介いただきました。
サクラガイは、同じように見える近縁の貝がらでも種によって大きく分布状況が異なっていたことや、外来種の貝の分布の広がり具合が予想と異なっていたこと、関東地方の貝塚で見られる貝がらの食文化の話、タカラガイを見分けることで歴史をひも解く糸口になること、など大変興味深い内容でした。
講演終了後の質疑応答では参加者の皆さんから、「貝がらを探すには、砂浜のどのあたりを探したらいいのか」「拾った貝が、いつの貝なのか」などたくさんの質問があり、成果報告会は大盛況のうちに終了しました。
参加者アンケートからは、「個々の貝がらの特徴や全国分布など、とてもわかりやすく、ユーモアを加えながらの楽しい解説でした」、「貝がら拾いに海岸に出かけたくなりました」、「貝がらについての専門的なお話を聞く機会がないので新鮮でした」などの感想が寄せられ、皆さんが報告会を楽しまれた様子が伝わってきました。
今回の結果は、「自然しらべ2012 貝がらさがし!報告書」(3~4月発行予定)で公開しますので、楽しみにお待ちください。
最後に、今年の「自然しらべ2013」のお知らせです!
「自然しらべ2013」では5~10月の期間に「カメ」をしらべます。カメは実は近所の公園や田んぼ脇の小川など身近な水辺で誰でもが観察できる生きものです。「自然しらべ2003」のテーマでもあったカメ、10年後の今、日本のカメたちはどうなっているでしょう?。ぜひ、カメ探しにご参加ください!