流山市で第2回「暮らしと自然のふれあいマップ」作りワークショップを開催!
保全研究部の高川です。
1月19日に千葉県流山市にて第2回「暮らしと自然のふれあいマップ」作りワークショップを開催しました。
私たちは自然からたくさんの恵みを受けて生活していますが、そのことに気が付かれないままに身近な自然が日本各地で失われています。
千葉県流山市もその一つで、「都心から一番近い森のまち」として市と地元の市民団体が協力して生物多様性の取り組みを進めている一方で、鉄道沿線の沿線開発や農地の放棄などで急速に自然が失われています。そこで流山市をモデル地域として、様々な市民団体で協力して地域に残された貴重な場所を洗い出してマップにするため、2回目となるワークショップを開催しました。
ワークショップでは生物多様性の保全上大切な場所だけでなく、「防災に寄与する自然堤防」「観光資源として重要な自然景観」「自然体験や子どもの虫取り遊びができる場所」といった「自然の恵み」の観点からも重要な場所を選びだしました。
当日は、昨年7月のワークショップで集められた300以上の情報も元にして、市内での保全重要地域を選定し、そこで体験できる自然とのふれあいを洗い出しました。その結果、約30ヶ所の重要地域が浮かびあがるとともに、「ここでは夏の朝にカッコウの美しいさえずりが聞こえる」「カブトムシがたくさん取れる」といった、市内の素晴しい自然環境の姿が明らかとなりました。
NACS-Jではこれらの成果を元にふれあいマップを作成するとともに、選定された重要地域を今後公表し、そこで行われている市民の保全活動を行政施策にも組み込んでいけるよう自治体との調整を進めていきます。