異なる立場の協働プロジェクトを進めるために意思決定プロセスの整理・確認を行っています。
AKAYAプロジェクトは地域住民・林野庁・NACS-Jという立場の異なる3者が合意しながら場の管理を行うために、それぞれが新しいアイデアや希望を持ち寄り積極的に意見交換する場としての「調整会議」、 その後の意思決定会合としての「企画運営会議」という2つの会議を毎年2回ずつ開催してきました。これらの会議は、プロジェクト発足時に作成された『総合企画書』の中で定義されています。
しかし、3者の担当者と責任者が一堂に会して意見交換できる機会がこの2つの会議しかないことや9年という歳月の経過、担当者の異動などもあり、2つの会議の機能分担について関係者の中で認識がそろっていない状況がありました。
そのため、2つの会議の機能分担と運営について改めて整理しました。(右表参照 ※クリックすると大きくなります)
例えば、「調整会議」は徹底的な議論と検討の場なので十分な検討時間(1議題1時間程度)を設定する、「企画運営会議」では原則として調整会議で検討を経たものについて取り扱うことなどを確認しました。
プロジェクトは今年で10年目の節目を迎えます。異なる立場同士で長い期間プロジェクトを運営するためには、今回のような細かなことでも、再整理・再確認を行い、共通の認識を維持する仕組みを組み込むことが必要だと感じています。
(出島誠一/保護プロジェクト部)