8月にレッドリストに新たに記載されたばかりの希少貝類の生息地を、調査もせずに浚渫?!—沖縄・泡瀬干潟
保護プロジェクト部の安部です。
泡瀬干潟のサンゴ調査の翌日にウミエラ館を訪れてみました。
天気がよく潮がよく引いている潮干狩り日和です。
泡瀬干潟のためにも署名を集めて抗議をしてくれた日本山妙法寺の活動からヒントを得た、
屋良館長の新たな抗議スタイルです。
ウミエラ館館長・屋良さんの 帽子を裏にすると
帽子の写真の表はウミエラ。 フジイロハマグリになります。
↑写真:ウミエラ館スタッフの涼子さんと、NACS-J安部、砂川かおりさん(沖縄国際大学)。持っている時計は、小橋川さんが撮影したアジサシのヒナの写真を中に入れたウミエラ館の新商品候補です。
↑写真:多くの人が潮干狩りやタコ採りに出ていますが、どこにカメラを向けても、
工事用のクレーンや船まで一緒に写ってしまいます。(海上の黒い点がタコ採りをしている方々)
さて、泡瀬干潟に生息する希少なフジイロハマグリについて重要なことがわかりました。
前回10/31に、この事務局日誌の「沖縄・泡瀬干潟のサンゴ調査を行いました」で
報告したように、新たに発見されたこの絶滅危惧Ⅱ類(レッドデータおきなわ)の貝について市民が事業者に調査を要望したところ
「調査による撹乱で生息環境に及ぼす影響が考えられるため行わない」(中城湾港泡瀬地区環境監視委員会第1回 委員会資料より)、つまり調査は行わず浚渫を行う、
という信じられない回答が返って来たことをお伝えしました。
今年8月に改訂された環境省の第4次レッドリストを改めて確認したところ、
準絶滅危惧 (NT) にフジイロハマグリも新たに掲載されていました。
同じく泡瀬干潟に生息するニライカナイゴウナも掲載されていました。
レッドリストに掲載されることの意味を再度問い直さなければなりません。